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短歌

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短歌②

短歌②

冬のオリオン座、指でなぞる 砂浜残る足跡は生きた証 動かない携帯に向かって呟く「あたしもう救われたい」

泣きながら取り乱す君に「ごめんね」と
最後の口付け 海のしょっぱさ

夜風撫で己の孤独に平伏して
不夜城の灯を道連れにする

わすれもの きみの代わりは居るからと
銀紙剥がし、溜まる吸いかけ

朧気な記憶ばかりをうたにして、
傷は癒えない 後ろめたさと

蓋をした 見栄も本音も建前も
きみが知

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短歌①

短歌①

午後4時の チャイムが響いて 見渡せば 君の忘れし夏の面影

17のわたしを殺した君は言う 「テレキャスターに気を付けなはれや」

誰も見ぬヒエラルキーの最下層 星が消えゆく様を眺めては、「いずれああなっちゃうのかな」クスクス笑う君が愛しい

明日こそ救われるだろうかと祈っては 瞼を濡らして夢を見る貴方に天使のきらめきが見えた

守れなかったものたちを指の隙間から落としては 積もって出来た灰色の街

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