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カウンセリングの痛みと癒し

昨年の激務を発端とした適応障害で休職中です。心身の疲れは休養と服薬で改善していますが、「激務をそのまま受け入れてしまったこと」のベースには幼少期からの体験があるのではと考え、2月からカウンセリングに通って心の整理をしています。

週1回ペースで通い、先日、5回目のセッションを終えたところです。



【1回目】自己紹介、問題のあらましの説明、方針決定

自己紹介と、休職に至った経緯をお話ししました。そして、幼少時の家庭環境について体験を棚卸しして問題を解きほぐしたい、という希望をお話ししました。
先生からは、まずは今後3回ぐらいにわけてエピソードの聞き取りを行い、状況整理しましょう、というご提案をいただき、そのようにお世話になることに決めました。


【2-4回目】幼少時~大人になるまでの記憶の整理

3回にわたり、幼少時から大人になるまでにあったエピソードと、その時自分がどう感じていたかを、先生に促されるままお話しました。先生のガイダンスのお陰か、単にボリューム的にそうなったのかわかりませんが、各回は以下のような話になりました。

  • 2回目:小・中学生時代(子ども時代のエピソード)

  • 3回目:高校時代(思春期のエピソード)

  • 4回目:大学時代(独立期のエピソード)

初対面だった先生、私のことも両親のことも友人のことももちろん知らないのに、メモを取りながら、どんな小さい話も真摯に聞いてくださいます。丁寧なご対応に、安堵と感謝を覚えました。

そして、2-4回目は基本的には私がずっと話していたのですが、終わる間際に一言二言、先生が感想を言われることがあります。

「この時〇〇さんは、どうして△△だったんでしょうねぇ・・」(〇〇は、私だったり、両親だったり。)

のような、問いのような感想のようなものです。これが、渦中にいた私は疑問にも思ったことのないものであることが多く、これをきっかけに気持ちの整理が進むことが毎回のように起こりました。

子どもだった私にとって「つらい・悲しい出来事」だったものが、大人になった私から見た「客観的にみた家庭環境」「思春期の子ども(私)の精神的な発達」として言語化される。

これは正直、痛みを伴う時もあり、カウンセリングのあと2日ぐらいは気持ちが不安定になったり、夫の前で泣いたりもしました。ただ、考え抜いたあとは必ず理解が進みます。この「ちょっとつらいけれど、必ず自分は良く変われる」という実感は、これまで味わったことのないことでした。今もまだ心がちくちくっとするのですが、時間が癒してくれるという確信があるので耐えられます。


【5回目】4回目までの振り返り

2-4回目で、当初の予定であった「エピソードの聞き取り×3回」が終了し、次の段階に進むのかな、と思いました。が、3回目の最後に先生からいただいた問いかけで、小学校~大学時代まで全体にわたる気づきがあったので、この日は私の方でまとめた資料を持参して、先生に一緒に振り返りをしていただくことにしました。

この資料は、親と私の「考え」と「行動」の相関図のようなものです。親が考えて行動したことが、私の考えと行動にどう影響したのか。これにより、私自身が「問題だった」と認識できている部分に関しては、かなり解きほぐせたように思います。

両親、特に同性でもある母との確執には、当時から時間が経った今でも苦しまされることがあります。でもカウンセリングを通して、それらを乗り越えて立派な大人になった自分を誇りに思いました。また、親の管理範囲から離れたことを実感し、今後は自分の意志でもっと幸せに、有意義に生きていきたいという思いを新たにしています。


【6回目~?】未知の領域に

このように5回目まででかなりの進展があったように思うカウンセリングですが、今後もしばらく通おうかと考えています。
というのはロスジェネのわたくし、職場では同世代が少なく、マミトラ感満載で出世の気配なし、そして今の子育て世代とのギャップも感じる毎日。このあたりのモヤモヤは自分では全然理解が進まない。というか、個人の問題というより社会や時代との関連が強いように思い、最初から「私個人がどうこうすることではない」と諦めていた、というのが正直なところかもしれません。

でも、この時代この社会の中で働く大人として、自分の能力や感性と周囲の環境の相乗効果を感じながら、前向きに生きていきたい、という思いは強く感じています。
キャリコンの資格もお持ちの先生なので、今後こういった悩みも相談して、ぜひ助言をいただきたいと思っています。


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