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KUROMORI 2023.08


はじめに

中国料理店のKUROMORIに伺いました。
食べログの評価は宮城県内1位、シェフの黒森さんはゴ・エ・ミヨで「明日のグランシェフ賞」を受賞されました。

勝手に評価!

  • 総合評価:3.6 グレーゾーン…?

  • 料理・味:3.8

  • サービス:3.5

  • 雰囲気:3.6

  • コスパ:3.6

実際にたべたもの

この度はディナーの基本コース(税サ込19,635円)を頂きました。

メニュー、箸(メニュー右隣)、手拭い(メニュー下)

宮城県の食材を中心にコースが組まれています。
(カトラリーや料理に使う炭まで宮城県産という拘りっぷり。)
また、箸と手拭いはお土産としてお持ち帰り可能です。
わざわざ遠方からいらっしゃる理由が、何となく理解できました。

乾杯ドリンク

本日の日本酒(半合550円、税込サ別)

当店では1ドリンク制です。
本当はワインを頂きたかったですが、日本酒に変更しました。
というのも、ドリンクも地元の物で統一されていたためです。
この日は2種類の日本酒があり悩んでいたところ、半々合の飲み比べに柔軟にご対応いただきました。

コース序盤(前菜〜メイン)

薬膳スープ


黒森シェフが目の前でお入れしてくださりました。

把握できないほど沢山の種類の食材が使われたスープ。
コクがありながらも、優しくてまっすぐな旨味を感じます。

 前菜盛り合わせ


胡瓜の四川和え
 


穴子と甜醤油

ふわんふわんな穴子と甜醤油は優しい味付け。
茗荷の爽やかな風味と相まって、非常にまとまった一品でした。

穴子の揚げ点心

これは驚きでした!!
鮎はワタごと使っているのですが、全く苦くない!
ジャガイモと合わさって、とろ~んと甘くて美味しい。
お聞きしたところ、ワタの部分は一度蒸すことで苦味を出さないようにしているとか。
下のソースはスパイスが効いていて、重くなりがちな揚げ点心にアクセントを。

黃人参の湯葉巻き

人参のシャキシャキとした食感と、胡麻油の鼻を抜ける香り。
味わいが新鮮かつ、美味しい!!
これは無限に食べられる!


イバリ仔豚の叉焼
シェフが焼き上がった叉焼を見せてくださります。


肉肉しいお肉は、噛みしめるたびに溢れんばかりの肉汁。
脂身はしっかり甘味がありつつ、さらさらとしていてクドくない。
豚肉本来の旨味、甘味を感じられる、優しい味付けのタレもまた良い。


宮城県気仙沼産フカヒレ

女性の手のひらサイズのフカヒレ。
中々の大きさです!!


太刀魚と枝豆の炊き込みご飯

あんかけご飯用に。
ササニシキのご飯はサラサラと軽やか。
太刀魚のふわふわと枝豆のホクホクと相まって、これだけでかなりのご馳走。
強いて言うならば、太刀魚のパサつきが気になったかな。(これまた宮城県石巻産だから、脂乗りが少ないのかな?)


このパラパラなご飯をとろ~んとしたあんかけが包むと、圧倒的幸福感。
ご飯はおかわり可能とのことで、この日筆者は3杯頂きました(笑)


空芯菜炒め

「一緒に合わせてどうぞ」と頂いた空心菜。
普通に美味しいけれど、合わせにくい長さだし、あまり相乗効果を感じられない。


花ズッキーニのフリット、真鯛と平目のすり身
宮城県産トマトのチリソースとモッツァレラチーズ

花ズッキーニのサクサク感、中のすり身のふわふわ、アクセントに加わったシャキシャキ感。
チリソースはしっかりスパイシーでありつつ、トマトの新鮮な甘味と酸味も感じる。これは美味しい!
ただ、モッツァレラが必要だったかは…




天然鼈と茄子

本日のメインは、年に数えるほどしか採れないという貴重な天然鼈。
ふわふわな身とコリコリなエンペラと様々な食感を楽しめます。
茄子はじゅわじゅわ。
そして、麻婆を彷彿とさせるソースに食欲倍増!!
付け合わせにササニシキのご飯が頂けたのですが、思わず2杯頂いてしまいました(笑)

コース終盤(締め~デザート)

締めのご飯ものは複数から選択可能です。
1種類でも全部でも可能とのことで、もちろん筆者は両方頂きました!


香温麺

澄み切ったスープは優しいながらも、まっすぐな旨味を感じます。
(もっと良い温麺使えばよいのに…)


担々麺

これは一風変わった担々麺でした。
胡麻のコクと旨味と合わさるのは山椒のような、独特の風味がある香辛料。
好きな人は絶対に病みつきになる!

ジャージー乳の杏仁豆腐、桂花陳酒、無花果

つるんと喉越し良い杏仁豆腐はさっぱりでありながらも、ミルキーで美味しい!!
美味しかっただけに、無花果や桂花陳酒との組み合わせは「?」でした。
別々で頂きたかった…

杏仁のフィナンシェ

焼きたてを頂きます。
外はふわふわで、中はしっとり。
杏仁やアーモンドプードルの華やかな甘い香りが堪らない!!
これは食後でもいくらでも頂けます!

全体的に変わった調理法、味付けで驚きが多かったです。
また、地元の食材だけでなく、食器なども特注されているとのことで宮城愛を感じられるコースでした。

サービス

正直、ちょっと「?」と感じる点がありました。
大きく分けて下記2点となります。

①オペレーション

今まで伺った中華レストランの中で、待ちの時間が長かったと感じました。
理由としては店内の広さと人員の少なさでしょうか。
解放感ある店内ですが、サーバーはマダムと若い女の子の2名だけで…
例えば、この日はペアリングコースをご注文されたお客様が何名がいらっしゃりました。
お一人は飲み物を取りに行かれるため、もうお一人のみで配膳などされなければならない。(飲み物の場所がこれまた遠い)
したがって、料理ができてから手元に届くまでお時間が…短気な自分は少々やきもきしてしまいました。

②居心地

シェフはコース提供時ほとんどリピーターの方々とお話されていて、筆者としては疎外感を感じました。
(気のせいかもしれませんが、説明もそちらへ向けてされていて、反対側に座っていた我々は中々に聞きづらかったです)
勿論、常連さんとお話したい、食通の方とお話したいというお気持ちは分かります。
ただ、蚊帳の外のような気持ちになった我々の気持ちもご理解願いたい。
この日家族で伺わせていただいたのですが、微妙な雰囲気で帰路に着きました。(せっかく予定合わせてもらったのに、家族には申し訳なかった)

お値段

スタンダードコース(税サ込19,635円)、日本酒2杯で22000円/1名でした。
貴重なフカヒレや鼈を頂けたことを鑑みると、コスパは良い方かもしれません。

まとめ

期待値が高かっただけに、残念な訪問となりました。
再訪は恐らく無いと思います。

ただ、①ユニークなお料理を頂ける点②箸や手拭いがお土産としてお持ち帰りできる点③宮城県の食材にこだわっている点、観光のお客様や食通の方々にはヒットするかも。

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