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犬以下の人に僕のことも愛してくださいと言われた話

2018年婚約者に浮気をされて別れた。彼のご両親に入籍の日を報告に行く前日に浮気発覚。衝撃すぎたけど一週間で立ち直った。

そのあと、寄り添ってくれる人がいたけれど甘えるだけ甘えて1年程で終わった。今でも仕事を通していい関係が続いている。ほとんどプライベートな話はしないけど会話の端々に彼女の存在が伺える。

とにかくモテる人だったし遊んでいたようだしこのまま落ち着けばいいなって思っている。私は期待に応えることができなかったから。

そして、ここ2年ほど一緒にいてくれる男性の存在がある。出会いはスタバだった。仕事で行ったスタバで名刺入れを忘れて帰った。隣に座っていた彼が連絡してきてくれて仲良くなった。

いつも行くスタバだから預けてくれたらよかったのにとも思ったけど、いつも行っていることを彼は知らなかったしね。

彼とはとても仲が良く毎日楽しい。彼は何も求めてこないけど愛してるよと言ってくれる。

私も合わせて愛してると言ってしまった。これは嘘だと昨日告げた。

「ごめんなさい。本当は愛してない。私が愛しているのは私だけ。強いていうならわんこは愛してる」

「あなたのことは大好きで大切に思っているけれど犬以下なんです。ごめんなさい」と。

彼はびっくりしたような顔をしていたが「僕のことも愛してください」とだけ言って笑ってくれた。

彼の仕事は投資家、性格はおもちゃのよう。見ているだけで楽しくなる。言葉をよく間違え、噛みまくるのもお気に入り。

ベーシックインカムをドヤ顔でインカムベーシックと言ったり。黙って聞いていたけど吹き出してしまった。

いつもは聞き役だけど突然熱くなって語りだす。彼と会うのは1ヶ月ぶりなのに藤原家の家系図を見ながら熱く語ったり。

ロマンチックじゃないし、特に歴史好きと言うわけではないらしい。しかも、ちょいちょい間違えていた。こういう所も好き。

何も求められないから私のような結婚願望も綺麗さっぱりなくなって、恋愛にもさほど興味がなく、世の中のルールを守りながら自分のしたいことだけをしている人には都合のいい人かもしれない。

自分でもとても狡いと思っていることがある。それは、お付き合いしてくださいと言われ返事を保留にしたまま親密な関係に持ち込んだ。

グレーな関係を彼に受け入れさせたこと。彼としてはモヤモヤの残る結果になっていると思う。

そんなことを感じながら「なぜ一緒にいるの?時間の無駄になるかもしれないよ」と聞いたら

「その時はその時。そういうこともあったと思うしかないよ。」って。ちょっぴり気が楽になった。

彼とはいつまでこの関係が続くのかはわからない。何も構築できない、生産性のない関係ならもういいやと思うまで続くのか。私が飽きるまで続くのか。

だた、二人の関係はとても穏やかで居心地がいいと私は思っている。彼もそう思ってくれているとうれしいな。







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