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読書記録「赤い指」

今日の1冊です。

東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズ第7段の作品です。

これまで読んできた加賀恭一郎シリーズの中でも違う雰囲気が出ているなと感じた作品で、自分的に強く印象に残っている作品です。

住宅街で見つかった少女の死体。

捜査を進める中で、ある一つの家族が浮かびます。

どこにでもいるような平凡な家族。

しかし、その家族の中には表からは決して見えることのない悲しい真実がありました。

・読後の感想

家族をテーマにして描かれた作品だと感じました。

家族の大切さ、両親の大切さを改めて強く感じました。

嫁と姑、両親と息子、親と子供、それぞれが向き合わなければならない現実がある、しかしそれから逃げようと目を背ける…。

そんな気持ちが作中からにじみ出るように伝わってきました。

加賀の捜査に対する姿勢に今回もとても感銘を受けました。

物語上での息子夫婦の母親の息子への「想い」の強さはもうほんとに…切ないです、悲しいです…。

加賀の父親も今作で登場しますが、父親と息子だからというのもあるのかなって思ったのですが、お互いが手紙で会話をしていたり、お互いほとんど口を聞くということはない印象を受けました。

でも、お互いがお互いを想っていることは分かったので、加賀親子にしか分からない絆の強さのようなものを感じられました。

・オススメしたい人

加賀恭一郎シリーズを読んだことがない人、または読んでいる人

【家族】がテーマの作品を読みたい人





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