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イギリスの住宅事情 賃貸

今回はイギリスでお家を借りる時どうするか、について触れてみます。それぞれの不動産屋が賃貸情報を出していますが、rightmoveやZooplaといったアプリを使えば全ての不動産情報が一括してみれます。賃貸価格は場所、大きさ、一軒家かフラット(アパート、あるいは日本のマンション)かで違います。お目当の物件が見つかったら不動産屋にメールか電話(概ね電話が早くてよいです)をして、下見の予約をとります。子供がいる場合や、ペットがいる場合、事前に確認が必要です。小さな子連れだと大家さんによっては借りれないことがあります。

特にイギリスでは借り手は弱い立場にあると感じます。子供がいると家が汚れると考えている大家もいて、その際は3人家族で2 bed roomを借りたい場合、3人ならもう一部屋いるからうちはダメです、みたいな断り方をしてきます。法律上子供を理由に貸し出しを拒むことはできないからです。また契約期間が残っているのに、家を売ることにしたから2ヶ月以内に出て行け、などということはよくあります。


実際下見をしたら、いつから入居したいかなどを伝えて、書類を整えることになります。大体1-2週間はかかるので、しっかり心づもりしておきましょう。必要な書類は収入や貯金の証明です。これは家賃滞納などのリスクを減らす目的です。お互いが納得すればあとは契約書にサインして、鍵をもらいます。なお契約期間は1年ごとの更新が多く、短期の契約は家賃が倍近くなる事が多いです。敷金、礼金といったものではありませんが、2ヶ月ほどの家賃をデポジットとしてとられますが、何もなければ明け渡しの時にかえってきます。

鍵をもらったらまず徹底的に家をチェックしましょう。多くの賃貸物件は家具、家電付きですが、水回りに問題がないか、壁に穴が空いてないか、床に傷はないか、カーペットに汚れはないか、など細かくチェックし、必要なら写真に撮っておきましょう。多くの場合チェックリストがあり、控えを不動産屋に渡すことになります(レンタカーを借りる時と同じです)。何故こんなことをするかというと、定期的に大家がチェックにきて、ものが壊れていたりするとデポジットからひかれます。また壁に画鋲などは刺してはいけません。こちらも壁の修復代を明け渡しの時に請求される可能性もあります。

さて、全てのチェックが済んだら引越しの荷物を運んで終了です。家電などが不可抗力で壊れた場合は、大家の責任で無料で直してくれたり、取り替えてくれたりします。気をつけなければいけないのは、インターネットを引く時、工事に来る業者が容赦なく壁に穴を開ける事があります。必ず事前に業者と大家あるいは不動産屋に確認しておきましょう。

契約は1年更新ですが、毎年家賃は上がります。もしかすると8-10%ほど上がることもありますので、一年で引越しをする事も考慮しないといけないかもしれません。電気、水道、ガスは自分で契約しますが、メーターがどこにあるかを確認しておきましょう。イギリスではメーターは室内にあるので、自己申告で自分で読んで、月々の支払いをします。もし申告しないと大まかな使用量を予想した額を請求されますが、概ね多めに請求されると思っていてください。

最後に明け渡しですが、次の入居者がすぐに決まっている場合、インベントリーチェックで多少傷があっても、大目に見てくれる事があります。ところが次の入居がいない、あるいは決まってない場合、細かくチェックされ、全てこちらに請求が来ますので証拠写真をしっかり撮っておきましょう。退去時にも揉めそうな傷があるなら写真に撮っておきましょう。また退去時きれいに掃除しておかないと、後ほどクリーニング代をとられます。自分でできない場合は業者にディープクリーニングをお願いしましょう。明け渡しの日に不動産屋がきて最終チェックをして、契約終了のサインをしておしまいです。2-3週間でデポジットは帰ってきますが、揉めないためにもbefore afterの写真はデポジットが帰ってくるまでは大切に保管しておきましょう。

では今日はこの辺で。

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