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1日1本映画を観よう②『ジェイソンX 13日の金曜日』

『ジェイソンX 13日の金曜日』(2001)
ジェームズ・アイザック監督


○評価点:
☆2(パロディをしたいという監督の熱意は伝わってきたが、そこまでだった。脚本的に行き当たりばったり)

○さくっとあらすじ:
不死身の殺人鬼ジェイソンを捕まえた研究機関でいざこざがあり、その間にジェイソンが研究員や関係者を虐殺。ジェイソン自身は冷凍されてしまう。
400年後、生き残りの研究員と共に宇宙船クルーに拾われたジェイソン。
目覚めた後、虐殺の限りを尽くす。宇宙船の護衛部隊も出動するが太刀打ちできない。一人また一人と殺されて、残った二人が宇宙船を脱出した。

○感想:
パロディコメディかと思うくらいクオリティは低かった。
実際、狙ってB級というテンプレを詰め込んでいるので、ニッチなファンには受けるかもしれない。ただ脚本はボロボロ。

アンドロイドが『エイリアン』を彷彿とさせるも、アンドロイドである意味はあまりない。(『エイリアン』ではアンドロイドがテーマの一翼を担っていたので、突然キスしたり戦い出すアンドロイドの使い方はちょっと理解不能)

ゲリラ戦法で戦うジェイソンは『プレデター』か『ランボー』か『バッドマン』のようだったが、列挙した映画のゲリラ戦法ほど頭のいい(かっこいい)戦い方はしない。ゴア表現は『ナイトビースト』のようで、B級ならではの熱の入れようが伝わってきた。

○あとがき:
『13日の金曜日』という作品は、どうして登場人物が死ぬのかという意味があって説得力があったし、なによりジェイソンというキャラクター像が魅力的だった。
個人的には、見せない恐怖や、追いかけられる恐怖という類まれなカメラワークが光っている素晴らしい映画だったが……。
残念ながら、この作品にはそれがない。


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