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鼻のフィルター掃除

 note仲間の記事で、近頃……体調を壊したとか、急病、といった書き込みをよく見かける。
 季節の変わり目、急に涼しくなってきたこともあって、風邪でも召されたのだろうか?

 僕の場合、成人してからというもの、風邪はおろか全く病気には無縁である。
たまに喉が痛かったりという時も、パプロンを二、三度飲めば、すぐに治ってしまう。

 それでも小学校の低学年頃までは、始終医者の世話になっていたらしく……大病こそなかったが、中学、高校の頃は屡々風邪を引いたものだ。
 そう。中学の時、「肋膜炎」だろうか……別になんら自覚症状はなかったが「ヒドラジド」という結核の藥をかなり長い期間飲まされていたことがあった。
 ついては高校の時のツベルクリンで陰性になってしまい、BCGを接種されたはず。

 それはさておき……十代の頃に引いた風邪は、とくに重くはなかったが……必ずと言っていいほど、鼻のトラブルに悩まされたものである。
 鼻水もさることながら、僕の場合とにかく「鼻詰まり」がかなりキツかった。
片方どころか、鼻腔が左右揃って詰まってしまうと、頭はボーッとするし、集中力は減退……食い物の味はなくなるし……とにかく何をしても、気になって面白くない。

 ついては「ナーベル」という点鼻薬が手放せなかったものだ。
 まずは無理にでも鼻をかみ、ナーベルを噴霧……幾分通りが良くなったのを確かめてから、叉、鼻をかむ。最後に仕上げとして再び、噴霧。
 藥の説明書など無視の、メチャクチャな使用法であった。

 さて、成人以降……鼻詰まりで難儀した僕が励行を始めたのが「鼻腔の掃除」であった。

 人にに見られたなら、顔を背けられかねないが……僕は洗顔の時、手鼻をかむ。下品承知だが、知ったことではない。ついで、鼻腔に指を突っ込んで徹底的に水洗いするのだ。ケシ粒ほどの鼻くそも残さぬ気合いである。

 なんのことはない……鼻腔というのは、肺に空気を送り込むに際しての濾過器だろう。体内に取り入れたくない埃やウィルスや化学物質を鼻毛と鼻水でブロックしているわけだ。どれだれ汚れるかは、想像に如くはない。

 かかる下品な鼻腔掃除の結果、僕は風邪を殆ど引かなくなったし、何よりも十代の頃あれほど悩まされた「鼻詰まり」からも完全に開放されたのだ。
 ただし、鼻毛の伸び方はやたら速い。切っても切っても、ワサワサ生えてくる。ちょっと油断していると……バカボンのパパになりかねない……

 人に勧めるつもりもないが……この「鼻腔掃除」、確かに効果はあると、僕は確信している。

貧乏人です。創作費用に充てたいので……よろしくお願いいたします。