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夢の続きを描いたあの頃。【序章~運動~】Part2

初見さんの方は、まずは【序章~出会い~】から読む事をオススメします。


両親を全力で説得した自分はバスケットボールのクラブチームに所属するが決定しました。

はじめてスポーツショップへ行き、Tシャツ、短パン、靴下、バッシュを購入しました。

そして当日
「今日からバスケットボールができる…!!!」
「緊張するなぁ…」
「…あれ?靴の紐って上手く結べたっけ…?」

なんと、今まで運動が嫌いで運動用の靴なんて履いた事が無かったので慌てて紐を結ぶ練習をしました。  

不覚…

体育館に到着し、何回やっても蝶々結びができない。

刻一刻と迫る練習時間。

焦って何回も失敗する靴紐。

それを見ていたクラブの当番さん(6年生のクラブのお母さん)が靴紐を結んでくれました。

ほっと一息つき、体育館へ入りました。

整列!気を付け!礼!
『『おねぇがぁいしまぁす!!!』』

初めて体育館へ挨拶をした。

わくわくを感じていたのは、ここまで。

ここから小学生ながら、初の地獄を見た…

ランニング、アップ、ディフェンス…

まともに運動をした事が無かった自分は毎回この練習が嫌で仕方なかった。
この後のドリブル練習やシュート練習は全く動けなかった…
むしろ吐くのをこらえる自分で精一杯であった

練習の途中から見学をした自分をぶん殴ってやりたいと毎回練習中思っていた。

特に夏休みと冬休みは本当にしんどかった…
学校が無いから半日練習、特に1日練習なんてとてもじゃ無いけど耐えられなかった…
(これの比じゃないくらい今後しんどい事が起こりまくります…。)
学年が上がるに連れ、試合経験が増えた。
けれど自分の所属しているクラブチームはお世辞にも強いとは言えなかった…

市町大会等はいつも最下位争い。

6年生の時に初めて県ベスト8になる事ができた。
とても嬉しかった。初めてバスケットボールをやっていてよかったと思っていた…けれど…
同じ市町内のクラブチームが全国大会出場をかけた試合を目の前でしている。
その試合のオフィシャルをしている。

同じ6年生なのに…あの子はあんなに上手いのに5年生なんだ…

今まであじわったことのない衝撃を受けた…

悔しい…

けれどこの感情よりも湧き上がった思いは、

「金メダルっていいなぁ」

同じスポーツでメダルを首にかけてもらう選手。
その後ろ姿に毎回拍手をする自分。

なんとも言えない気持ちの日々が続いた。

全部の大会が終わり、6年生みんなで後輩を見に体育館へいった。
中学校でもバスケをするのか?などとたわいも無い話しで盛り上がっていた時。

コーチから自分が呼び出された。

ゆっくり走りコーチの元へ伺うと、衝撃の言葉を耳にした……





「〇〇(自分の名前)、中学校で全国大会優勝を目指さないか?」


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