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絵の具と戯れる

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絵画、美術、絵の具、特別なプレゼント、ワークショップ、ワークショップ運営についてなど、ツラツラと書いております。良かったらご覧下さい。
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#404美術館

念じる

念じる

私が絵を描いて生きていこうと思ったのは、高校に入ってすぐのことでした。
なんとなく立ち寄った画材屋さんでもらった美大予備校の無料体験のチラシが私の人生を大きく変えました。
無料体験に行くと、上手な人がたくさんいました。そんな中、私はとても下手くそで、講師の人も「これはヘタだねー」と言いました。「でも、このサボテンが一番生きてるね」とも言ってくれました。
その日のモチーフは台の上に赤い布が敷かれ、テ

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絵と向き合う

絵と向き合う

こんにちは。みなさんのおうちには絵がありますか?
私はずっと絵を飾らずに生きてきました。2年ほど前に初めて自分の作品を飾りました。「蜜無」というシリーズで描いたものです。

「蜜無」は祖父が亡くなったことをきっかけに制作しました。祖父が亡くなる一ヶ月程前から、私はちょうど時間もあり、入院した祖父とじっくり向き合うことが出来ました。人生の中でも初めてやってきた身近な人の死だったので、色々感じることが

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はじめまして

はじめまして

箱に入った特別な絵画irobakoです

irobakoのスタートは「もっと個人で楽しむ絵画があってもいいのになあ」という思いつきからでした。
絵画って、お部屋の雰囲気をガラリと変えたり、アクセントになったり、自分の大事な思い出とリンクしていたりするわけですが、たまに見たくなる絵画というものがあってもいいなと思ったのです。

大学院時代に描いた作品を買って下さった方から「君の絵はパワーが強すぎて毎

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抽象絵画のおもしろさ

抽象絵画のおもしろさ

抽象絵画って難しいなあとか、よくわからないとか、
美術に携わっている方の中には古くささを感じる方もいると思います。私自身も正直、古くささを感じないわけではないです。しかも絵の具ゴテゴテの油絵ともなると、自分で描きながら昭和を感じたりします。
しかし、やっぱりいいものはいいし、油絵の具が作り出す抽象絵画のおもしろさというものはちゃんとあって。
それがirobakoの性質にはよく合っていると思います。

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