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40歳からは未来を生きながら今を過ごす

去年初めて家族旅行をした。

親孝行と決めて仕事の様に始めた家族旅行だったがやってみて色々と考え方が変わった。<↓家族旅行の時の記事はこちら↓>


家族旅行のハードルは思いの外高かったけれどでもハードルは一度乗り越えると高くは感じなくなる。

最近自分自身が40を過ぎだんだん身体が思うようにならないということを自覚をし始めた。お酒や疲れが翌日に残る。少し走っただけで筋肉痛になる。階段を登ると息切れする。お風呂上がりに疲れて一休みしないと動けない。という毎日の些細な事を繰り返してだんだん諦めると言うことも抵抗なくできるようになってきた。おろしたての白い服にケチャップが付いたり飲み会で乾杯の飲み物が1杯だけむっちゃ遅くて乾杯できないことにイライラしたり朝の占いが最下位だったとか下りエスカレーターに乗るタイミングがうまくいかなかっただけで心の中に暗雲が立ち込めたりしていた私はもうそこにはいない。どれもこれも『まぁいっか』なのだ。と言うことで少し話がそれたけどで老化というものを身近に感じ両親も同じような道を通ってきたんだと初めて老化にちゃんと向き合った。成長から老化に変わるのを感じるのが40という年齢かもしれない。

これから迎える老後と言われる将来を楽しめる為に出来る事はなんだろう。

そんなことを考えて今の私が未来の私に持っていけるものは思い出だと思ったのだ。動くのが辛くなると言うことは、それだけ思い出を楽しむ時間が増えると言うこと。『今を懸命に後悔しないよう生きていく。』と思ってきた今までを『未来を楽しむために今を生きる』という思考へ変える。思考の転換期がやってきたのだ。

『あの時は道の駅でアイス食べて美味しかったね…』そんな経験ががきっと将来の楽しみの一つになる。きっとその思い出は未来を生きながら今を楽しむ事に変わると『あの時山で大声でバカヤローって叫んで周りの人達引いてたよね』に変わるのだ。未来を生きるということはやってみたいと思いながら恥ずかしくてできないことができるようになるということ。

両親と家族旅行をしたという経験が40歳というのは少し遅いかもしれない。結婚していたなら嫁に行く前に、また2世帯旅行などもっと早く行く機会があったのだろうが独身街道をまっしぐらの私には、そんな節目がなかった。ただ老化を感じたからこそ楽しめる旅があることを自覚した上での旅行はとても充実したものになった。

今を楽しむだけじゃなく今を楽しんだ事が将来の楽しみに繋がると自覚した旅をしよう。そう思ってした旅ははちゃめちゃだったけれど思い出深かった。未来を生きながら今を過ごすと後悔が少なくなる。未来を生きながら今を過ごすとやるかやらないか悩んでやるを選択出来る様になる。未来が生きながら今を過ごすと感動が大きくなる。

そうして過ごした家族旅行3日間の旅を終え現実に戻った時今を一生懸命生きるという事をしてきた自分自身に疑問を持ち始めた。いまを後悔しないようにという事と未来が楽しいものになる様にという事は真逆の場所にあるようで似ている。

最近の世界を揺るがす伝染病の第4波で旅行に行くかどうか迷った時、今しかないから行ってしまうかと考え踏みとどまった。伝染病にかかってしまったらその楽しい未来自体がなくなるかもしれないのだから…そう思うと未来を見る大切さがわかった。いまを後悔しないように生きるというのは若いうちの特権なんだと実感した。

私はこれから未来を生きながら今を過ごす。

#旅行 #老化 #今 #後悔 #エッセイ

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