短すぎた愛のお話
「武器よさらば」は、恋愛小説です。
ヘンリーとキャサリンとの清く、そして短すぎた愛のお話です。さらに、身ごもった新しい命まで失う。
後半、スイスに向かう湖上での二人の件には共鳴しました。なれないオールを必死に漕ぐ姿は、所帯を持ちたての自分の心境に、相似していた。まさに、「おれが、こいつを幸せにする。」という決意にほかならない。
また、健気なキャサリンの存在は、私の細君の存在にダブる。ちょっと時代遅れな男女間のお話ですが、戦争という時代背景が無くとも大いに語るべき意義のある小説と思う。
ですから、この作品を、戦争文学とは位置づけたくはありせん。(Amazon書評に加筆)
かわせみ💎
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