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ドイツの永住ビザ獲得までの道のり

私はドイツの永住ビザを持っています。ドイツ人伴侶がいるわけではないので、自力で取りました(笑)。その方法を振り返ってみようと思います。

外国に住んでいるものとして、「期限なしビザ」は憧れの存在です。これさえあれば、全国どこででも働けるし、ビザ延長の煩わしい手続きから解放されるからです。日本に一時帰国しても、再入国も簡単になります。

まず日本のパスポートを持っていれば、3ヶ月はビザなしでドイツに滞在できます。日本のパスポートは素晴らしいですね!3ヶ月以上滞在するとなると、ビザの申請が必要になります。普通の期限付きのビザを取得する時には、銀行口座の残高や、健康保険に加入している証明書、ドイツの市役所の住民登録書、通っている学校の証明書などが必要になります。

永住ビザを取得するためには、その他に2つの関門がありました。

1)5年間社会保障費を払ったという証明書 2)オリエンテーションコースの受講(ドイツの国家、社会、歴史について学ぶ)とその試験に合格すること  3)語学証明

特に大変だったのは「5年間社会保障費を払ったという証明書」です。これを出すためには、どこかの会社で5年間正社員として働き続けないといけないからです。同じところで5年です!最近は学生をしている期間も少し認めてくれると聞きましたが、私の時は学生としての滞在期間は認めてもらえませんでした。だからまず職探しをして、正社員として同じところで5年は仕事をしないといけません。それはそんなに簡単なことじゃありません。

5年間社会保障費を払ったら、ついに「オリエンテーションコースの受講と試験」です。オリエンテーションコースというのはインテグレーションコースの一部で、ドイツの国家、社会、歴史について学ぶコースです。VHSという日本の公民館みたいな学校で、100時間ほどの授業に出ないといけません。その後、試験もあります。

永住するからには、ドイツの言葉も歴史も社会についても学んでよね!ということです。すごいなーと思ったのは、歴史の授業の内容のほとんどがナチスドイツの黒い歴史だったことです。どんなにひどいことをナチスがしたのかを徹底的に学ぶんです。これを外国人に必修科目として学ばせるのはすごいなと思いました。余談ですが、ドイツの学校でも1年ぐらいかけて、ナチスについて学んでいるそうです。

テストは25問の選択式で、結構簡単でした。「男女は平等である」とか、「宗教の選択は自由である」とか、日本人にとっては当たり前の問題も入っていました。でもいろんな国から移民、難民が来るドイツでは、そこの基本から確認しないといけないんでしょうね。

私はドイツの大学に行っていたので、語学テストやインテグレーションコースの参加は免除されました。証明しないといけない語学のレベルは確かB1ぐらいだったかな。サバイバルできる程度で、そこまで高いレベルじゃありません。難民の人とかも多いからかなーと勝手に思いました。

ついに永住ビザを獲得できた時は嬉しかったです。これで転職もできるぞ!と思いました。実際、これをゲットしてから転職する日本の方は多いです。5年間耐えていたんでしょうね(笑)。

このビザも半年間理由なくドイツを離れると無効になってしまうそうです。気をつけないと。

以上、あまり関係なかったかもしれませんが、少しでも参考になれば嬉しいです。今はまた違うルールになっているかもしれませんので、これから取られる方は最新の情報をチェックなさってくださいね。

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