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ADHDが文字通り受け取ってはいけない〇〇な仕事

「この仕事をする上で、
あなたが思う一番大事なものと
その理由を教えてください。」

今後、働くことになるだろう
喫茶店のカウンターで、

向かい合って座った面接官に

そう聞かれ、

「一番はまごころです。」

と、即答しました。

「たくさんお店がある中で
ここを選んで来てくださったお客さんに対して、真心を込めて接することが大事だと思います!」

と答えると、

本部から来たその女性は
ニッコリ笑って
大きく頷きました。

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こんばんは。福永洋子です。

今回は、結婚後すぐに勤めた喫茶店
全国にチェーン店のある)での失敗談です。

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お客さんに真心を込めて応対する。

これは初めてアルバイトした
高校生の時からそう思っていたし、
今でも一番大事にしていることです。

(逆にそうじゃなかったら、
接客業なんかしないほうが
いいと思ってます)

当時25、26歳の私は、
それまでしてきたどのバイトでも
『覚えが早い』
と褒められていたため、

生意気にも、
真心さえ持っていれば
接客業はどこででも通用する

と思っていました。


ADHDをなめていました。

()

(まぁ、当時は『ADHD』という
言葉すら知らなかったので)


面接に合格し、
研修として働きだしてすぐ、

『オーダーをまともに取れない壁』

にぶち当たることになります。

・・・

どういうこと??
と思いますよね。

このお店には、
特有の決まり事がありまして

お客さんにいただいた注文を

飲み物、食事、デザートの順番で
調理場に口頭で伝えるんですが、

それぞれのメニューの中にも
どの商品から先に言うか、
が決まっていて、

最後1つの品の前に
『に』を付ける
ルールになっているのです。

(個数の言い方も
全部決まってたんですが、
忘れました)

たとえば3人組のお客さんが
入って来られたとして、

それぞれの人がランダムに頼んだメニューを
並べ変え、調理場に通します。

「オーダーお願いします!

夢色コーヒー
朝焼けコーヒー
さわやかティー

〇〇風トースト
トロピカルホットドッグ
卵とハムの△△サンド

ミラクルアイスふたつ

『に』

チョコレートケーキ

です。」

というような感じです。
(メニュー名は適当です)

今書いてみても、
何でこれができなかったのか
ところどころ忘れてしまってますが、

夢色コーヒーと朝焼けコーヒーを
順番を間違えて伝えたり、

スラスラーっとスムーズに
言えなかったり、

とにかく難しかったのです。

(ちょっと分かりにくいですよね💧

そしてなんとか研修に合格し、
実際のバイト先で働き始めると、、

今度は

『軽食がまともに作れない壁』

が待っていました。

(そういえば募集要項に、
簡単な調理補助
とありました。。)

口頭で注文を通して、
クルッとカウンター越しの
調理場に入り、

簡単な調理補助をするんですが、

これまた、
分からなくなるのです。

数人分の出来上がりを
だいたい同時にするためには

スクランブルエッグから
したらいいのか、

サラダのトマトから
切ったらいいのか、

トーストをどのタイミングで
焼けばいいのか、

コーヒーをいつ
セットしたらいいのか、

時間のかかるミックスジュースから
した方がいいのか、

いったい誰の何のどの
行程からしたらいいのか、

もう、何がなんだか
こんがらがって、毎回
わからなくなっていました💧

自分より5つも6つも
年下の女の子が、
瞬時に考え
キビキビ動いてるのに、

なんで私は、こんなことも
できないんだろう

と、本当に情けなくて
毎日自分との戦いでした。

その後、結局
泣きながら

「辞めます

ということに。。。

(今だったらきっと

「すみません。
かくかくしかじかで
どうしても覚えられないので、

何パターンかの組み合わせの
調理手順を書いて
貼っておいていいですか?」

とか、

「ホールだけの担当でも
いいですか?」

とか言えるのにな
と思います。(遠い目))

同じ飲食店と言えど、
お店によって、やり方・システム
は全く違います。

注文ひとつとっても、
機械でパーっと打ち込むものなら
メニューの場所さえ覚えておけば
楽々できます。

でも、同時に2つ以上のことを考えながら
何かをしないとダメな場合、

一気にできなくなるんですよね。

なので、

一般人の『簡単』は
ADHDの『激ムズ』の
可能性があるということを
しかと肝に刻み、

若者ADHDの方には
自分にピッタリのものを
見つけていってほしいなと
思います。

いちばん良いのは
ちゃんと自分の得意・不得意を
把握しておいて、

面接の時点で
できるだけ詳しい
作業内容や作業行程を
聞いておくことだと思います。

そうする事で、

ムダに自己嫌悪に陥る事も
減りますし、
ムダな人件費を削れるので
お店にとっても良いことですもんね。


というわけで、

次回は
さらに失敗続きの
〜整骨院修業編〜です。

最後まで読んでくださって
ありがとうございました☺️


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