見出し画像

息子、日サロデビューする

友人に感謝した話です。


4年前、息子を産んで4日後に乳児検診を受けました。
検診が終わったら連絡しますね、と言われしばしの間母子同室から解放されて病院のベットの上で大の字になり、久々の仰向けを堪能しました。
産んだはずなのに引っ込まない腹…
でも仰向けで眠れる!ゴロゴロ転がれる!うわー!私出産したんだー!
という興奮は4日経ってもまだくすぶっていました。

乳児検診が終わりましたよと呼ばれ、先生から検査結果を聞きました。
こんな検査したよーこんな結果だったよー
という内容で、全部異常なし。 
で、最後に
黄疸が出てるから今から24時間光線治療に入ります
とアッサリ宣告されました。

oh…ダン…あーあれか、なんか血液?が身体に合わないってやつか

合っているようで合っていない私の黄疸についての認識は、看護師さんの説明でどうにか状況を把握できる程度の認識になりました。
ビリルビンとかいうやつが溜まってるから光を当てて分解する治療をしなければいけないということです。(やっぱりよく分かっていない)
私が認識していた黄疸は母子間の血液型不適合によるものです。息子は多分これではなさそう。
治療は新生児をオムツ一枚にして、目に光から保護する為のガーゼを当ててひたすら治療用の光に当てるというもの。

これからずっと一緒でつきっきりでお世話するもの思っていたのに、4日目にしていきなり息子が手元からいなくなったので拍子抜けでした。

病室に戻って即、黄疸についてググりました。
新生児黄疸は全く珍しいことではなく、むしろよくある症状らしい。
じゃ、仕方ないか。まー大丈夫やろと根拠のない甘い見通しを立てて部屋でゴロゴロすることにしました。
しかしすることがない。
3時間に1回、おっぱいをアザだらけにしながらちっとも出てこない母乳を手で絞ります。
なけなしの母乳を哺乳瓶に入れ、ナースステーションまで届けて光線治療中の息子にお願いしますと渡します。
それ以外することがない。

ていうか、私もうちょっと落ち込むべき…?

黄疸治療についてスマホで調べると、様々な経験談の投稿がありました。
やっぱり最初はびっくりするらしいのですが、ほとんどの人が
 ショックだった
 生まれてすぐに保育器の中で治療される姿に申し訳なく思った
 自分のせいだと思った
といった内容で、
 え…息子にごめんなさいって思わなきゃいけないやつなのこれ…
とよく分からない方向に段々落ち込んでいきました。
 必要だからする治療で、しかも新生児によくあるやつなんでしょ、で納得できる私が母性足りないの…?

少しドツボにハマって落ち込みかけた時、1年先に出産した友人からLINEがきました。
今、こういう事情で息子は光線治療受けてるんだよね、と軽く説明したら

黄疸ねー!うちの子もだったよ!
ウェーイ!日サロデビュー!
息子くんは今優雅に過ごしてるんだから和香ちゃんも今のうちにゆっくり寝ちゃえー!

日サロデビュー…

日サロ…

日サロ。笑

確かに日サロだわ!笑


光線治療の風景はまさに日サロです。
いや、治療なんでそんな冗談言ってはいけないとは思うんですけど、必要以上に落ち込みかけていた所を上手い具合に掬い上げてもらった気分でした。

そうだな、息子は日サロに入ってるんだな
まぁゆっくり治してちょうだい

という気分に素直になれました。
産後のメンタルっておかしいですよね。
ちょっとしたことで落ち込むし泣くし笑えるんですよね。
ホルモンって超怖い!!!


ゆきちゃんありがとう!
私今後も新生児黄疸治療のこと日サロって呼ぶわ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?