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拝啓、流れ星さま

ふいと空を仰ぐと雲は風に流されて、無数の星たちが空一面に光り輝く。移ろう景色の中で、地べたに寝っ転がって空を見上げていると、不意に涙がこぼれ落ちる。この人が生きている時代に生まれてよかったと、いてもたってもいられなくて、手を握る手に力を込める。

わたしは彼のほとんどを知らない。今までの喜びも葛藤も、苦悩の過程も、知っているわけではない。けれどもわたしの前に立つ姿はやっぱり彼のすべてで、今、共に過ごす日々がかけがえなく豊かだ。それゆえにひとたび離れてしまえば恋しくて仕方ないのです。

長い長い人生だから、いつか大きな怪我をする日が来るかもしれない。いつか職を失う日が来るかもしれない。いつかこの一面の星空を綺麗だと感じることができなくなる日がくるかもしれない。

もしもこの先の人生、好きな人にそんな日が訪れたならば、その時は、好きな人を安心して丸っと休ませてあげられるくらいの経済的余裕を持った人間でいたいです!流れ星様!!

しかしこれは、流れ星様でもきっとどうしようもないことだと思うので、明日からも仕事と勉強は何とかやっていくとして、年末までに3キロ痩せさせてください。流れ星様……………


好きな人のいく先に、たくさんの幸せが待っていますように。

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