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超初心者のお手軽アウトドアチャレンジ①【体験】

今まで何度も手を出したくて、でも出せなくて、ためらっていたこと。
それはアウトドア。
もともと自然の小さな生き物や野の花を撮るのが好きなので、コンデジを手に一人で何時間も山裾を歩き回ることが多いのですが、
「アウトドアはハードルが高いな」
そんな気持ちがあり、踏み出せないでいたのです。

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まだ幼いころ私は、父と母と弟、それから母方の祖父母やお知り合いの家族と一緒に、玉川峡や大台ケ原へキャンプに出かけていました。
祖父は中学の体育教師、父は住友金属にサッカーで入社していたことから、家族の雰囲気は色濃く「体育会系」。
50年近くも前のこと、和歌山の田舎にキャンプギア、というようなグッズは出回っておらず、河原に着いたとたん大きな石を吟味し、それを運んでの竃作りから始めます。
木切れを拾って火を起こし炭化させたり、ムシを掘り出しては餌にして魚を釣ったり、小刀で削り出した串に魚を刺して竃で炙ったり……。

おかげで私の中でのアウトドアは、そんな体育会系のワイルドなイメージ。それを幼心にすっかり刷り込まれたせいで、
「あんな大変なこと、自分には無理」
と、思っていたところもある気がします。

でも昨今、コンパクトな日帰りソロキャンプや100均でそろえられるグッズを目にする機会が増え、心が大きく揺れていました。

そして、背中を押してくれたのは友人のひとこと。
「自然の中へ椅子一脚と本と飲み物を持ち出せば、それで十分アウトドアじゃない?」
その言葉を聞いたとたん、日の光と風の心地よさ、その中で本を読む風景がパアッと目の前に広がって、
「これはもう、踏み出すしかないね」
そう決意したのでした。

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アウトドアを始めるにあたって、まず訪ねたのはダイソー。購入したのは、

・「メスティン」 500円(一合用の飯ごう)
・「ミニストーブ」 300円(五徳ですね)
・「焚火用シート」 100円(遮熱のため)
・「固形燃料」 100円(燃焼時間20分程度、25g以上のもの)
・「着火ライター」 100円

とりあえずこれだけあれば、外でごはんを炊くことができます。
「えっ、ごはん?本と椅子は……?」
という感じなのですが……アウトドアにチャレンジするなら、ごはんくらいは炊けないと……と半ば強制的に思ってしまうのは、やはり幼いころの野外活動の刷り込みでしょうか……。

ということで、まずは自宅の庭で「メスティン炊飯」にチャレンジしてみました!

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実は和歌山では、結構な確率で自宅に「みかんコンテナ」があります。我が家も然り。
まだアウトドア用のテーブルを持っていないので、今回はこの「みかんコンテナ」に「焚火用シート」を敷いて遮熱、テーブルの代わりとしました。
(ただ今、アウトドア用テーブルはネットで吟味中です)

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吹きこばれても大丈夫なように、台所からアルミトレイを持ってきて、その上にミニストーブと固形燃料をセット。
メスティンを載せるとこんな感じです。

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ところで……
このセットをする1時間ほど前に、ご飯1合をといでメスティンに入れ、上縁から2cm程度まで水を注ぎ、あらかじめ吸水させています。(アウトドアっぽく、ざっくりとしか計っていません)
メスティン炊飯では、この吸水が大切なようです。

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固形燃料に火を点けて、加熱開始。
写真ではわかりづらいのですが、結構な炎が上がっています。
ほんの少しの風でも炎が大きく揺らぐので、
「火って変幻自在なんだな」
と、真面目に怖くなりました。
オール電化での生活に慣れてしまって、火の扱いに戸惑っている自分自身に軽いショック。
子供の頃は平気でマッチをすって焚火をして、何の不安もなく火の番をしていたのに……。
大人になってからすっかり錆びついてしまった感覚ってあるのですね。
(この時は、念のため水を張ったバケツを近くに用意していました)

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固形燃料で20分加熱した後、タオルに包んで15分間蒸らします。
YouTubeでは、「ふたを押さえたまま上下をひっくり返す」ことをしている方もいましたが、私はそのまま置いておきました。
(熱くなっているメスティンを扱うため、軍手が必要です)

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そして……15分後、粒が立ってしっかりした食感のごはんが炊き上がりました!
もっちり感は少ないのですが、底にはおこげもできていて、とても香ばしい風味。庭木の下、そよ風にあおられつつ火で炊いたごはんは格別でした。
やっぱり、炎の力ってすごいですね。
たかが固形燃料なのですが……小さな火はとても魅力的でした。
もしかして……この感覚が「焚火」へとつながってゆくのかも……。


ところでこの数日後、茨城県の友人から新米が届きました。
嬉しくなって、同じようにメスティンでごはんを炊いてみたのですが、「新米だから」と、少し水を多めにしたところ……加熱不足で芯の残ったごはんに……。
考えてみれば、水が多いのだから加熱時間も増やさなくてはならないのに、杓子定規でしかモノを考えていない自分にまたまたショック。
ただ、このごはんを鍋でおかゆに炊き直したところ、おもゆまで香ばしい絶品おかゆに!
これは……メスティンでの雑炊も美味しさが期待できそうです。

超初心者のお手軽アウトドアチャレンジ、まだ自宅の庭を出ていない状態なのですが、新鮮なことが多すぎて、当分はやめられそうにありません~。
また、ぼちぼちチャレンジしますので、読んでいただけると嬉しいです。

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