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raison d'être(レーゾンデートル)

フランス語由来で、カタカナで「レゾンデートル」とも表記されます。「reason for being」(存在理由、生きる理由、生きがい)の意味です。

例えば、会話で「What's  your raison d'être ?(あなたの生きがいは何ですか?)」のように使えますが、今回は「存在理由、存在価値」の意味で考察したいと思います。

ステイホーム週間」がゴールデンウィーク明けとともに本当に終了できるのか不透明な状況になってきました。東京は特に厳しいです。

新型コロナウイルスの発生前と終息後【BC(before coronavirus)とAC(after coronavirus)】の世界はどんなふうに変わっていくでしょうか?

端的に言えば、Old life から New life へというようなパラダイムシフトが起こるでしょう!

いろいろな分野や業界、店舗、仕事などで社会におけるレーゾンデートルに大きな揺らぎが起こりそうです。

まず、とんでもなく集団感染のリスクが高いことが判明したクルーズ船での豪華な船旅は大きく見直されることでしょう!

次に休業要請が出ても、さらに店名まで公表されても営業を続けている一部の「パチンコ・スロット店」がニュースになっています。

遊技業協同組合から休業要請をされても営業を継続する店側にも、遠方から集まるお客側にも、それぞれ事情や理由はあるにしても、このような緊急事態にパチンコをやっていること自体が反社会的とみなされる活動です。
せっかく多くの同業店が仕方なく休業している中で、長い目で見ればこれまで以上にパチンコ市場の縮小に拍車がかかるでしょう。

新型コロナウイルスだけではなく、パチンコ依存症のこともからんでいて、とても悩ましい問題で、必然的に業界の存在理由や存在価値が低下していきます。

日本は、今のところ5月6日までの短期決戦で臨んでいますが、これが長引いて長期戦に突入してしまうと、倒産や失業が増えて経済対策感染対策の両面からますます大変なことになってしまいます。

救済するにも当然、物理的・時間的に限度があり優先順位がつけられるので、救えない業界や個別企業や店舗、救えない命も出てきてしまいます。

政府や地方自治体からの要請には、ここは従っておくべきで、それが賢明です。

スーパーでの買い物の密集を避けるために高齢者や障害者、妊婦などを優先する時間帯を設ける要請がありました。さっそくお店側の対応がはじまりましたが、よくよく考えると、これまで気付いていなかっただけで通常時から実施していた方が良かった取組みではないでしょうか?

限られた空間(箱物)に人々を詰め込んで、売上坪効率向上を志向するため、結果的に濃厚接触機会を増やしてしまう商売は少なくても今後は大いに改善を迫られるはずです。それができなければ、業界として縮小していきます。

テレワークでかなり仕事ができることがわかり、テレビをみていても出演者が全員スタジオに集まる必要がないと感じます。
これまでのオフラインでの仕事のやり方にも大きな変化が出てきます。

オンライン飲み会が予想以上に楽しい経験となって、プライベートで海外も含めた、顔を見ながらのネット交流のウェイトがますます高まります。

感染のクラスターが問題になった接待などで使われる夜の飲食店数は今後、減少していくでしょう! ホステスさんの転職がすすむかもしれません。

産業構造で言うと、GAFAに代表されるSNSの業界はますます勢力を拡大するでしょう。

新型コロナウイルス関連で言うと「非接触」がポイントのひとつです。

見えないウイルスとの闘いは今後も繰り返すので、非接触で業務を進められる業界は有利です。

また、マスクひとつとっても、低価格で調達できることから、あまりにも中国に依存している供給体制の見直しも課題になってきます。

働き方改革」を背景に単純な事務作業の見直しもあって、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が進展するでしょう。

RPAとは、パソコン上での定型作業を自動化するソフトウェアです。

保険銀行など単純かつ膨大な確認作業を要する業界で導入が進み、人員削減が拡大します。

特に、銀行が自らのレーゾンデートルを問い直す必要に迫られていると思うので、今後、どのように進展していくのか注目しています。

















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