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やる気スイッチはどこにある?

毎週テーマを決めて、みんなでnoteを発信するキャリコンサロン編集部マガジンの日曜日担当荒巻です。← ていうか、誰?とどやされそうなくらい、日にちが経ってしまいました(汗)前回マガジン登録してから早2ヶ月・・・
そんなわたしにぴったりな、今回のお題は  #やる気スイッチ
最後までお楽しみいただけたら幸いです。

やる気スイッチの喪失

ないない、やる気が全くない。

ここ数日、何をしていても情熱が持てない。
簡単に言うと、「あれをやってみよう!」というチャレンジ精神が全く起きないのだ。

別に大層なチャレンジではなくて、新しい場所へ行ってみようとか、SNSで発信してみようとか、久しぶりにあの人に連絡してみよう、なんていう事がおっくうに感じられてできない。何もかもがめんどくさい。

多忙過ぎてスタックしているわけでもない。
実は、その反対だ。
ここ数日のわたしの毎日は、ヒマだ。

仕事が、思ったよりも工数が少なくて済んでいるのが一番の要因だと思う。次の仕事が来るのを待っている時間が長い。知らず知らず、あみんの「待つわ」を口ずさみそうになる。古
1日の大半を、本を読んだりゴルフのレッスンに行ったり映画を見たりAmazonで買い物したり友達と飲んだりしている。
贅沢すぎて大きい声では言えないけど。

やりたいことは何でもできるのに、やらなきゃならないことが無さ過ぎて、かえってぼんやりしちゃうのだ。

嗚呼、女心って不思議。

かつて、やる気満々だった頃を回想してみる

こんなわたしも、周りからやる気の塊のように言われていた時期がある。
そう、それは子育てがひと段落し、家庭ではなく社会人としての生活をメインにスイッチしようと決めた頃だ。

カウンセラーとして仕事をしていくために、まずは資格を取得した。
実際に相談業務に就いてみると、それだけでは足りない事がわかり、手当たり次第情報を集めた。
朝は5時に起きて宿題をこなし、通勤の行き帰りに関連書籍を読んだ。

・・・交流分析、ブリーフセラピー、ナラティブアプローチ、ストレングスファインダー、エニアグラム、アクションラーニング、21世紀型リーダーシップ開発、マインドフルネス・・・

「やる気」が服着て歩いているようなものだった。

しかしあの頃は、学びたい気持ちは溢れてくるのに、久しぶりの「勉強」に脳が追いついていかない恐怖を感じていた。やってもやってもこぼれ落ちていく知識に、「老い」という答えを出しそうになりもがいていた。

そんな時に出会い、わたしのお守りになってくれた本がある。

その副題は、「脳は疲れない」
なんてパワフルなワード!!

脳の記憶を司る部位「海馬」をめぐる、脳科学者・池谷裕二さんと糸井重里さんによる対談集で、専門的な内容が日常的な例を引いてわかりやすく説明されている。

いわく、「年をとったから物忘れをする」と言うのは科学的に間違いで、頑固にならず、常に新鮮な視点で世界を見ることを意識すれば、いくつになっても記憶できるらしい。年じゃないのね。
そして、「無理だ」と自分自身にストッパーをかけなければ、大概のことは成就できるそうな。

自分の弱気な思い込みを封じ込め、この科学的根拠に基づいた説を盲信することで頑張ったあの頃が懐かしい。

やる気スイッチの在処

この本には、やる気スイッチについて語られている章があり、はっきりとそのありかについても言及されている。

はい、それはここだそうです。

池谷 「『やる気』を生み出す脳の場所があるんですよ。惻坐核(そくざかく)と言いまして、脳のほぼ真ん中に左右ひとつずつある。脳をリンゴだとすると、ちょうどリンゴの種みたいなちっちゃな脳部位です。ここの神経細胞が活動すればやる気が出るのです。」

やる気が起きるメカニズムは、惻坐核が海馬と前頭葉に信号を送り、アセチルコリンという神経伝達物質を放出する。この物質がやる気を起こすのだそう。

ところが、惻坐核の神経細胞はなかなか活動しない。
じゃあ、どうすれば活動するのか?
ある程度の刺激を感じると活動を始める。つまり、刺激が与えられるとさらに活動する細胞なのだ。

逆に言えば、0→1はない。
やり始める前にやる気が出ないのは当たり前のことで、やる気がないなぁと思っても、実際にやってみるしかないのね。とほほ

作業しているうちに脳が興奮してきて、作業に見合ったモードに変わってくればこっちのもの。グングンやる気が湧き出してくる、という仕組み。
自転車操業的な??
確かに、やらなきゃいけないことが山積みの時のほうがやる気に満ちているような・・・(あくまで私見)

やる気を出すコツとは?

ここで覚えておきたいのは、しぶしぶ取り掛かった後、すぐに飽きないで、アセチルコリンが放出されシナプスをバチバチ刺激してやる気満々になりやすい条件があるらしいこと。

【条件1】 ご褒美がある(目の前にニンジンをぶら下げる)
やはり、ご褒美があると頑張れる。
終わったら美味しいものを食べる、あれを買う、あそこへいく、などなど
これやったらこんなお楽しみが・・・!というのは気分が上がる♪
そして、脳の働きには「初頭効果」と「終末効果」がある。
テスト時間の最初と最後にぐわっと能率が上がる、あの感じ。
なので、作業時間を区切るのもやる気を持続させるのに効果的だ。

【条件2】 生命の危機状況に身を置く
扁桃体や海馬を一番活躍させるのは、「生命の危機状況」
寒い、お腹が空いている、と言う状態は、脳を余計に動かすそう。
体を壊さない程度に・・

そんなやる気スイッチを押すために

とにかく、自分のやる気スイッチを押すためには、行動あるのみ。

と言うことで、今まさに、書き始めてみた。
意志が弱く、何についても「楽しさ」を求めるわたしは、一人ではできないので、共にキャリコンサロン編集部でnoteを書く仲間が企画してくれた「もくもく会」に参加しています。

時間は午後8時。部屋の温度は10度。
少し寒くて、夕食を控えめにした効果もあり、程よく空腹。ソフトな生命の危機状態を作り出している。

そして、願わくば、久しぶりのnoteをみんなが読んでくれて、「スキ」とかコメントをくれるかも、という甘やかなご褒美を期待して書いてみている。

やる気スイッチを止めないで

そして最後に、備忘録として脳の素敵な性質を書いておく。

脳は「ミスした方向に進まないように、道を選ぶ」性質がある。
間違えるのは、脳にとっては学習と飛躍のチャンスなのだそう。

ここまで書いておいて何だけれども、やる気が出ないのは仕方ない。
そんな時もある。

でも、仕事の失敗や失恋や試験でのミス、友達とのいさかいで自分の活動を止めてしまうのはもったいない。

脳は失敗から学ぶ。

少し休んで、また一歩動けば、昨日より少しマシな判断ができるはず。


#やる気スイッチ #推薦図書 #池谷裕二 #海馬 #脳は疲れない #キャリコンサロン編集部  



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