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無題

大きなイベントの前夜っていうのはやっぱり寝れないもので。付き合う前の恋人とのデートの前日もそんな感じだったな、って。家を出なきゃいけない時間の2時間前になっても眠れなくて、もそもそと起き出して来て、最終章まで読みかけだった小説を読み切ってしまった。荷物がひとつ減ったのでよかった。そのあと少しだけ横になって、気がついたら出発時刻になっていた。

20数年住んだ地元を離れる。晴れ晴れしいような、切ないような。色んな感情がごっちゃになっている。それでもやっぱり、頑張って生きていくしかないね。
朝6時、新幹線のホームには人影ひとつない。快晴、やや肌寒い。

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