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私のゴールデンタイム

 
 ジャック、ジャック、電波ジャック、ゴールデンタイムです。時刻は夜の22時。テレビ番組でいうところの「ゴールデンタイム」が終わり、今日一日を締めくくるニュース番組や、肩肘を張らないお笑いバラエティなどの放送が始まる時間だ。Stay Tuned...!

 私の22時はというと、夜ご飯を済ませて食器を片付け、入浴も済ませ、つかの間の怠惰に浸るための時間。「まだ22時」という感覚と、「もう22時」という感覚がせめぎあうこのアンバランスな時間帯だけは、夜も私のことを見て見ぬフリをしてくれる。ボーダーラインのギリギリを攻めろ。誘われるまま堕ちて行ってはダメだ…。
 そうやってつい、読まなくてもいいニュースにまで目を通してしまう。地球儀を逆に回して、夜をちょっとだけ長くしてサ…。

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 いくら夜が優しいとはいえ、うかうかとはしていられない。ゴールデンタイム、そのてっぺんで優しさを遠ざけたなら、見て見ぬフリをしてきた現実とついに対峙しなくてはならない。現状の勝率、何パーセント?
 風呂上り、粗熱が取れてきたところで不意に喉に渇きを覚える。とりあえず冷たい水が欲しい、できたらアイスティーください。

 明日も平日通常労働DAY、つまりはお弁当を作らなければならない。冷蔵庫に食材はあっただろうか、確か昨日作った簡易な炒め物と、スーパーで30%引きで買った惣菜がある。ご飯を炊かなければ。夜には白米を食べないけれど、ランチには白米が必要なんだ。ボイルしたじゃがいもの皮を剥くのに夢中になっている場合ではない。 

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 今日もエアコンをつけるか迷っていたら23時になった。エアコンのゴールデンタイムはここから。夏代の寝苦しさはネグレクト、熱帯夜にアーリーリタイアとさせてもらおう。

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