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2023年3月12日の日記

 この2日ほどの気温からして、もうコートは粗大ゴミに出していい気がしてきた。街ゆく人の袖は、いつの間にか肘より上になっている。
 花粉も勢いを増す。マスクをしてようとなかろうと、人々は大きなくしゃみをして鼻をすすってる。明日からマスクの着用が個人の裁量に委ねられるらしいが、しばらくは色んな意味でマスクが手放せなさそう。

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 そうこうしてる間にも、スクリーンの向こうの大谷翔平はバックスクリーンまで届くホームランを量産している。私はというと、未だネクストバッターズサークルでようやくバットを握りしめようかと思索している状態なのかもしれない。私の試合はいまどこまで進んだのだろうか。まだ3回オモテくらいだろうか、もしかしたらもう9回裏?それとも延長22回二死満塁3点ビハインドで不敵な笑み浮かべられてる?

 この度またひとつ歳を重ねた。しかし余分に数字が加算されただけで、木でいうところの年輪が厚みを増した気はしない。むしろ細くなった気さえする。脂肪が増えれば増えるほど、人間としての厚みが増すことには繋がらないのが難しい。確かに分厚くはなっているけれど。

 年相応の分厚さを。年相応の飛距離を持つホームランを。
  

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