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2023年2月13日の日記

 関西随一の過密ドル箱路線に乗って毎朝通勤している。その混雑具合にはもう慣れっこになったが、たまに本当にヤバいときもある。

 混雑しているとは言っても、乗り合わせるのは所詮同じ人間。理性ある生物である故、ある程度は融通が効くので、どれだけ混雑していてもなんとか乗車することはできる。
 しかしまれに、これは本当に無理じゃね?というときがある。人身事故やアクシデントの際を除いても、年に2-3回くらいそういう日がある。なんてことない平日に何故ここまで混雑するのかはわからないが、とりわけ週明け一発目の月曜日とかに多い気がする。

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 死んだらどうなる、列車が待ってる。

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 朝のラッシュ時の満員電車はさながらパズルゲームだ。駅に着くたびに新たな面がスタートする。
 駅に停車するとまず車内から何人か降りていく。そしてそれ以上の人が乗り込んでくる。車内のひとびとは試行錯誤しながら、各々最適解の位置を探してはハマりこもうとする。そして電車が動き出すころにはピッタリと面が埋まっている。テトリスだったら見事に全員消滅するほどに。
 満員電車の中で繰り広げられるのは、無数の単独行動が生んだ見事な集団行動。電車というものが生まれてもう充分未来だというのに、いつになったらこの満員電車はなくなるんだ。

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 列車が待ってる。まだ生きてたい奴は回れ右。


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