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あのスウェーデンが軍事行動!?ゴットランド島に軍隊を集結。

スウェーデン軍がゴットランド島に軍を集結させている事が話題になっている。

ゴットランド島といえば、スウェーデン夏の観光地であり、長靴下のピッピや魔女の宅急便のモデルとなった場所。
「夏休みはゴットランド島でキャンプしてきたよ〜!」
なんて世間話によく登場する場所である。


そんなゴットランド島で一体何が置きているのか。

一言で言えばロシアの脅威である。

それはこの図を見れば一目瞭然。
ゴットランド島はバルト海の真ん中に浮かび、ロシアの飛び地であるカリーニングラードを睨む、安全保障上とても重要な場所にある。別名「沈まない空母」と言われるほどだ。


リベラルで平和主義なイメージがあるスウェーデン。軍事や戦争なんて縁がなさそうだがそれは間違い。
NATOに加盟しない武装中立であるがゆえ、周りの国々の動きに常に目を光らせている。
今回の件についてスウェーデン防衛省は
「リスクが有るのは明白だ。スウェーデンへの直接攻撃の可能性も排除できない。我々は世間知らずでもないし、有事に昼寝をしているような国でもないことをはっきり示すことが重要だ。」と発言している。

実際に自己防衛するため軍事力はとても高いし、国内で兵器を製造する。
GDPに占める軍事費の割合は実は日本(0.997%)よりも高く1.221%。軍事企業としてはSAABが有名で、最近は自国向けだけでなく兵器の輸出も積極的である。

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NATOに加盟していないとはいえ、NATO寄りであることは確かでアメリカと合同演習を行ったりもする。NATO的にもゴットランド島はバルト海周辺の安全保障上重要なので、スウェーデンに対しゴットランド島の安全確保を怠らないように求めているようだ。
また同じ非NATO加盟国であるフィンランドとともにNATO加盟をちらつかせてロシアに対し牽制もしている。

そんなスウェーデンの動きを見て、ロシア側はゴットランド島周辺まで偵察機を飛ばし様子を伺っているようだ。


ウクライナ問題が飛び火してバルト海の緊張も高まっている今日このごろ。果たしてどう転ぶのだろうか。


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