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「サマージャム95」と就職活動

夏が始まるといつもこの曲を思い出す
そう私の夏の定番ソング
スチャダラパーの「サマージャム95」である
なんでこの曲が定番かというと
もちろんこの年の夏(1995年ね)に流行った曲ではあるが
それ以上に自分にとってこの年の夏は色々と考えさせられた夏だったからだ
なんで考えさせられたかというと
1995年は大学4年生最後の夏で
しかも就職活動という人生の大イベントがあったからだ
日本大学法学部新聞学科4年
ゼミは入っておらず
サークル活動もしておらず
毎日がバイトと麻雀と飲み会とナンパという日々を過ごしていた私にとって
就職活動の履歴書書きには本当に考えさせたれた
というのも何も考えないで書いていた履歴書はことごとく書類審査で落ち
内定どころか面接さえも受けさせてもらえない状況が続いたからであった
やばい…
このままでは内定がもらえない…
ただでさえ就職氷河期でしかも人口の多い団塊ジュニア世代なのに…
そんな焦っている日々を中野のアパートで過ごしていた時に
毎日毎日ラジオから流れていたのがこの曲であった
だからこの「サマージャム95」を聴くと
あの中野のアパートのクーラーのかかった部屋で
夜な夜な真っ白な履歴書を前に、自分という人間はどんな人間なのか
何が得意で何が好きで、どんな人生を送ってきたのか
そんなことを初めて真剣に考えさせられたことを思い出すのであった

あの時に真剣に考えたからこそ
今の自分はあるし
何もしてこなかった自分を見つめられたからこそ
今の自分はあると思う
得意なことよりも、逆に自分の弱さやダメなところも
しっかり見つめられた
そんな就職活動であったし
それもこれも無事に内定をもらったからこその思い出話しかもしれませんね

あの年から30年近くの歳月が過ぎて今思うことは
自分の強烈に印象付けられた出来事と、その時に聴いていた音楽というのは
彼女の思い出と香水みたいなもので、ある意味2つで1つみたいなものなのかなと
どちらかを思い出せば、その対もまた思い出す
逆もまたしかり
そんな曲にはもうこれからは出会わない気がする
そんな風にもまた思いました ちょっと寂しいけど…


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