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ヒミツノハナゾノ(魔法が終わるとき)

「魔法がとけてしまったの」

目をあけると
光に満ちた世界 ダイヤの樹々はもうなくて
一面、色あせた重い草木

ミドリは泣いている
しゃがんで
帰りたい、帰りたいのに
もう入口はみつけられない

ミドリ、あなたは迷子なのではなくて
そもそも帰る家がないことを
忘れている
あたたかい、恐怖のない場所など
どこにもなかったんだ


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