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ピリリッ、辛いけどうまい

 今日は久しぶりの青空だったが風が強くて車のハンドルが取られるくらいだった。

 お昼ごろに山の奥の道の駅の前を通りがかったのでそこでお昼休みを取ることにした。
 
 お昼はお弁当を持ってきていたので自販機でホットのほうじ茶を買って車内でモグモグ。

 風は強いものの日差しは春の陽気でポカポカして心地よかった。

 食べ終えてからひと眠りしようかと思ったがせっかくなので道の駅の直売所を覗くことにした。

 自宅の冷蔵庫の野菜室はほぼ空なので何かあればいいなと思って期待した。

 すると人参、新玉ねぎ、ジャガイモ、ごぼう、せりなどがオール百円という大盤振る舞い。

 こりゃ宝の山だ!と思ってかごに次々に野菜を入れていくとワサビの葉が置いてあった。

 ワサビの葉の旬は一月の終わりから二月にかけてなので、この時期に見かけるとはと奇跡の遭遇を感謝した。

 一袋四百円と他の野菜に比べると格段に高いが私はこのワサビの葉で作るワサビ漬けに目がないので迷わず二袋買い求めた。

 会計を済ませて野菜がしおれないように後部座席の涼しいところにおいて午後からの用事を済ませていった。

 そしてさっき帰宅してからまずは人参をぬか漬けにして他の野菜は野菜室に入れたり保管庫に仕舞ったりした。
 
 冷蔵庫の野菜室が潤沢になってとても豊かな気持ちになった。

 ひと段落してから早速ワサビ漬け作り。

 まずは良く洗って根元を三ミリくらい切り落とす、

 鍋にお湯を沸かして七十度になったら火を止める。

 この温度管理がとっても重要なので温度計を使って測る。

 そこにワサビの葉を入れて湯がく事きっかり十秒。

 すぐにザルに空けて冷水で締める。

 それをキュウッときつく絞って一センチ幅に刻む。

 煮沸消毒してある瓶にワサビの葉を詰めて醤油、酒、みりん、砂糖の合わせ調味料をひたひたになるまで注ぐ。

 それからこれが仕上げのかなめだが瓶のふたをギュッとしっかり締めてシャカシャカとシェーカーを振るように振り回す。

 こうすることでワサビの葉の細胞が崩れて辛みが出やすくなる。

 後は三時間もすれば食べられるが一番美味しいのは作った翌日である。

 冷蔵庫で二週間は保管が効くし冷凍すれば半年は品質が持つ。
 
 というわけで今冷蔵庫には仕込み済みのワサビ漬けが眠っている。

 明日の晩酌のお供は決まったので今からワクワクしている。

 ワサビの葉は直売所でしか見かけない幻の野菜である。

 ちなみにお土産で買うとなると一瓶千四百円程する。

 今回の自作は二瓶で材料費込みでも千円はいかない。

 こういったものを手作りしている時と言うのは本当に楽しい。

 そんなご機嫌な私の昨日の晩御飯がこちら。

 昨日は実家にお米を分けてもらいに行ったのでその時にベーコンの塊を貰った。

 ベーコンを大ぶりに切り分ける。

 フライパンにベーコンを入れて炒める。

 味付けは塩コショウと顆粒コンソメ。

 鍋にお湯を沸かして塩を入れる。

 沸騰したらスパゲティを二百グラム投入。

 ベーコンに火が通ったら牛乳を入れて弱火に。

 スパゲティが茹で上がったらフライパンに移して味を馴染ませる。

 火を止めてからよく溶いた卵黄を絡ませたら牛乳で作るカルボナーラの出来上がり。

 副菜はチキンナゲットをトーストで焼いた。

 後はきゅうりのぬか漬けで三品で勝負。

 昨日は休肝日。
 
 熱々のうちにスパゲティをツルツルル。

 ベーコンがたっぷりなので旨味が濃い、生クリーム替わりの牛乳も違和感が無くてむしろ少しあっさり感があって食べやすい。

 妻はカルボナーラが好きなので美味しいねと言って食べていた。

 合い間にチキンナゲットにケチャップをつけて食べた。

 お気に入りのメーカーの品だがやはり安定の味で美味しい。

 ぬか漬けはやや浸かり過ぎでしょっぱかった。

 サクッと食べ終えてご馳走様。

 片づけもあっという間に終えてお風呂に入って深夜までゲームをして夜更かしをしてしまった。

 さて明日のワサビ漬けに会うお酒はやっぱり日本酒でしょう。

 せっかくなので少しいいお酒を買おう。

 冷やかな~ぬる燗かな~、それを考えるのもまた楽しい。

 小さなご褒美が待っているというのは幸せですよね。

 

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