こんな二人暮らしは理想だなぁ。
昨日は楽しみにしている「きのう何食べた?」の新刊発売のお知らせが届いたので早速電子書籍で購入した。
連載開始が2007年からなのでもう十五年以上の付き合いになる。
作品自体がメジャーなので改めて説明するまでもないと思うがゲイのカップルの日常を淡々と描いている。
主役になるのは筧史郎と矢吹賢二の二人でお互いの事をシロさん、ケンジと呼び合っている。
シロさんの職業は弁護士で作中で法律用語や弁護士のあるあるがよく出てくる。
ケンジは美容師をしており腕前は普通ながら人当たりの良さでお店には欠かせない存在である。
この漫画の最大の見どころは台所に立つシロさんの料理シーンで何度読んでも美味そうだとよだれが出てしまう。
特に高級な食材を使うわけではないがメイン料理に小鉢といった副菜を一つか二つ作る辺りは私もずいぶんと影響を受けている。
シロさんの作った料理を食べる時のケンジのリアクションもナイスで二人での食事シーンは見ていてほっこりする。
この漫画のリアルな所は登場人物が実際に歳をとるところで初登場時43歳だったシロさんも最新刊ではかなり年齢を重ねている。
最近では出てくる献立も年相応な落ち着いた食卓になっているのが読んでいて楽しい。
もう一つ二人の月の食費は連載開始当初は25000円だった。
しかし最新刊までに物価の高騰の影響を受けて何度か上がっており、今では36000円になっている。
我が家の食費もここ十年以上値上がりを続けており、大体シロさんの設定した金額と同じくらいになっているのでこれもリアルに世相を反映していると思う。
「きのう何食べた?」はドラマにもなっておりシロさん役を西島秀俊さん、ケンジ役を内野聖陽さんが演じている。
どちらも存在感が抜群で原作の再現度も高くて没頭する内容である。
ドラマ化の後に映画にもなり、シロさんとケンジの関係が円熟期に入っていくのをとても丁寧に描いている。
ずっと続編が望まれていたが、つい最近今年の十月からテレビドラマ第二期が放送されるというニュースがあった。
原作好きでドラマ版にもずっぽりハマった私には嬉しい知らせだった。
コミック最新刊ではシロさんの身体に異変が起きるという波乱の展開である。
私も最近は小さな文字が見えずらくなったり、しゃがんだり立ったりするときに掛け声が必要になったりとちょっとずつ老化が進んでいる。
それでもシロさんとケンジを見習って丁寧な暮らしをしていきたい。
そんな事を考えながら昨日の晩御飯を振り返ってみる。
買い物をしないで帰宅したのであるもので作ろうと思っていた。
しかし冷凍庫にはめぼしい食材が無かった。
冷蔵庫には卵以外すぐに使えるものが見当たらなかった。
うーん、仕方がないと思って食材の保管庫を覗くとスパゲティがあった。
野菜室にキャベツが少しとニンニクがあったのでどうにかなりそうだった。
鍋に水を張って塩をドサリと入れて沸騰させる。
その間にニンニクを潰してみじん切りにしてフライパンに入れる。
油をそこに加えて加熱する。
香りが立ったらそこにキャベツを投入。
焦がさないように炒めて味付けはコンソメ顆粒と醤油。
お湯が沸いたらそこにスパゲティを入れる。
しっかりと時間を守って茹でる。
その間に副菜を作る。
卵を二個割ってそこに牛乳とマヨネーズを加える。
味付けは塩コショウを少々。
それを熱したフライパンに流しいれて半熟になったら手首を使ってくるりと丸めたらふんわりオムレツの完成。
汁物が欲しかったので鶏がらスープをお湯で溶いてそこに乾燥ワカメとごま油を少し垂らしてワカメスープの出来上がり。
その頃にはスパゲティが茹で上がるのでザルに空けて汁けがあるうちにフライパンに入れてよく混ぜ合わせる。
出来上がったらお皿に盛りつけて晩御飯の始まり。
妻を呼んでいただきます。
昨日のお酒はレモンサワー。
炭酸水多めで作って乾杯。
キュッキュッキュゥーッと飲むとレモンの酸味と炭酸の刺激が心地いい。
氷はもちろんたっぷりである。
つまみにオムレツを食べる。
マヨネーズの効果で卵がふんわりしており柔らかい味である。
卵を二個しか使わなかったのは少し節約心が働いたからである。
チビリチビリとつまんで、メインのキャベツスパゲティを食べる。
ニンニクの風味がガツンとしてコンソメの旨味が嬉しい。
ほのかに感じる醤油味がまた深みがあってよかった。
二杯目のレモンサワーを作りながらワカメスープを飲んだがこれもなかなか美味しかった。
お酒のアテにスパゲティをズバズバ食べていたらあっという間に完食してしまった。
お腹の具合は八分目くらいだったがそのくらいが丁度いいんだよなと思ってご馳走様。
昨日の晩御飯は買い物ゼロなのでかなり低コストで作ることが出来た。
家計に厳しいシロさんも納得の晩御飯だったと思う。
たまには食後のアイス位良いですよね?
うひぃ、見逃してくださいぃぃ。
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