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ポチポチ、雨だれ打ち。

 今日9月26日は世界初の日本語ワープロ「JW-10」が発売されたワープロ記念日なのだそうだ。

 1978年の登場で実物はというと大きさは幅115センチ、奥行き96センチ、重さは220キロという重量級。
  
 気になる価格は一台630万円とかなりの高級品。

 当時のサラリーマンの大卒初任給は約15万円程度。

 その高価な価格と手書き文化が根強く当初の販売は伸び悩んだそうだが、いずれくるパーソナルコンピューターの時代に先駆けて登場した時代の寵児である。

 我が家にワープロが来たのは私が十歳の頃だった。

 機械音痴の父が何を思ったかこれからはワープロの時代だと言って当時の最新式の機械を買ってきた。

 画面は当然モノクロで小さな液晶画面に一度に表示できるのは一行の文字だけで文章全体の内容を頭に入れておかなければならなかった。

 買ってきた当初は父は毎晩夜なべをしてペチペチとキーボードを叩いていたが、基本も何もないので人差し指を使う事しか出来なかった。

 それでも二週間くらいは熱心に勉強していたようである。

 思うようにいかないのかだんだんイライラしてきて機械に対して悪態をつく姿もよく見かけるようになってきた。

 そのうちに心が折れたのか、私たちにおいお前らワープロをやるから使えるようになれといきなり渡された。

 私たち兄弟は新しいおもちゃが手に入ったので大喜びでワープロに齧りついた。

 とはいえ武骨で実用的な機械なので子どもの考えつく下ネタを打ち込んでそれを印刷してはゲラゲラ笑っているうちに飽きてしまった。

 かなり乱暴に扱っていたので印字用のインクリボンが本体に絡んでしまって印刷できなくなってしまったが絶対怒られるので父には内緒にしていた。

 そのワープロはローンを組んで買ったらしくしばらくはホコリを被っていたがいつの間にか家から姿を消していた。

 それからしばらくワープロとのお付き合いは絶えていたが、大学生の時にレポートを書くためにアルバイトでお金を貯めて新しい機種を買った。

 当時は確か八万円位で貧乏学生には痛い出費だった。

 その頃にはパソコンもWindows95が登場しておりインターネット黎明期だったがまだまだお高くて三十万円以上した。

 十年ぶりに使ったワープロは画面も大きくて機能もかなりわかりやすくなっていて使っていて楽しかった。

 最も基本も何もないので我流のかな打ちでデタラメだった。
 
 それでもそのワープロでたくさんのレポートを書いたし卒業論文も書き上げた。

 そんな大切な相棒だったので実家で大切に保管していたのだが、いつの頃からか存在を忘れていた。

 もう使う事もないかもなと思っていたらある日私の部屋に侵入した甥っ子と姪っ子が勝手に持ち出して遊び倒していた。

 まだ小さかった彼らは力加減も知らずにいじっていたのですぐに壊れてしまった。

 ああ、これは私のいつか来た道とその時にしみじみと思った。

 今はnoteで文章を書くし、officeのWordを使わない日はない。

 それもこれも「JW-10」が発売されたからであり歴史というモノは連綿と受け継がれていくのだなぁとしみじみと思った。

 そんな事を考えながら昨日の晩御飯のお話しを。

 昨日は筋肉痛で出かけるのが億劫だったので家にあるものでご飯。

 豚バラ肉を解凍。

 ピーマンを細切り、ネギを小口切り。

 フライパンに豚肉を入れて火を点ける。
 
 全体の色が変わったらそこにピーマンを投入。

 しばらく炒めてピーマンがしんなりしたら味付け。

 オイスターソースと粉末の白湯スープの素。

 仕上げにネギを入れてジャッと絡めたら豚肉とピーマンのオイスター炒めの出来上がり。

 豆腐を水切りして賽の目に切る。

 レタスを手でちぎって水に放つ。

 玉ねぎをスライスしてこれも晒す。

 レタスと玉ねぎの水を絞ったら盛り付ける。

 一番上に豆腐を乗せたらポン酢、ごま油、ラー油を合わせたドレッシングをかけて豆腐のピリ辛サラダの出来上がり。

 もう一品はシンプルに目玉焼き。

 黄身はもちろん半熟。

 ついでに久しぶりに大根の味噌汁を作った。

 よし、できたねと思いながら妻を呼ぶ。

 昨日は筋肉痛で身体がビシビシだったので休肝日にした。

 二人で手を合わせていただきます。

 まずはみそ汁を飲む。

 大根が出回る時期になってきたなと思いながらズッ。

 ああ、温かい汁物も美味しくなってきたなぁと思う。

 次に豆腐サラダに箸をつける。
 
 軽く混ぜてアムリ。

 ポン酢の酸味とごま油のコクのある味のコンビネーションがなかなか素敵である。

 ラー油のピリ辛が全体の味を締めておりだらけていない味だった。

 これはお酒かもなぁと思ったが体調が悪い時の飲酒は厳禁。

 それから豚肉とピーマンのオイスター炒めに手を伸ばす。

 オイスターソースは炒め物で使うと味がピシっと決まるので使い勝手がいい。

 白湯スープの素の旨味が濃くてしっかり味がついていた。

 豚肉とピーマンの組み合わせは炒め物の鉄板である。

 仕上げに入れたネギの風味が良くて味が向上していた。

 この炒め物を目玉焼きと一緒に食べるとご馳走感が増して素敵な味になった。

 モグモグと食べて完食。

 腹八分目だったがこれ位が丁度いいんだと思ってご馳走様。

 お酒も飲まない日はお米も控えている。

 休肝日を増やしたら自然にスリムになるかも。

 なかなか守れないんですけどねぇ。

 酒癖は良い方なのですが。

 最近は記憶を飛ばすことも減りましたし。

 いやまだ、あるんかい。

 てへへお恥ずかしい。

 

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