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元発達相談員の育て直し日記 《4歳から6歳》 一部有料

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これで、本として完結してます。4歳から小学校に向けて「凸凹タイプの子どもに、何をどのように育てていけばいいのか」を超具体的に書いていきます。  小学校になると必要になるスキルが3…
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2021年4月の記事一覧

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル             2 登校から、1時間目までの過ご し方 その1

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル      2 登校から、1時間目までの過ご し方 その1

この項目には、3つの補助項目が付いています。まず、それを紹介します。
 
1️⃣ 持ってきたものを片付ける。
  ・宿題と提出物を出す。
  ・机の中に教科書などを入れる
  ・机の横に体操服、赤白帽などをぶら下げる
  ・水筒を、ロッカーの上に置く
  ・給食袋を、教室の横にぶら下げる
  ・ランドセルや手提げ袋を、後ろのロッカーに入れる

2️⃣ チャイムが鳴るまで、教室で待機している。
 

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル             2 登校から、1時間目までの過ご し方 その2

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル      2 登校から、1時間目までの過ご し方 その2

1️⃣ 持ってきたものを片付ける。  【解説】
  ・宿題と提出物を出す。
  ・机の中に教科書などを入れる
  ・机の横に体操服、赤白帽などをぶら下げる
  ・ロッカーの水筒を上に置く
  ・給食袋を教室の横にぶら下げる
  ・ランドセルや手提げ袋をロッカーに入れる

 1年生になると、登校してから1時間目までに、こんなにたくさんのことをやらないといけません。もちろん、5月末を目処にできればいい

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル             2 登校から、1時間目までの過ご し方 その3

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル      2 登校から、1時間目までの過ご し方 その3

2️⃣ チャイムが鳴るまで、教室で待機している。 【解説】 
  ・保健係による健康チェック
  ・教室内での自由遊び

 ここで1番難しいのは、先生がやってくるまで教室から出ていかないことです。凸凹タイプの子どもは、どうしてもうろうろしたくてお茶を飲んだり、廊下に出たり、トイレに行ったり、廊下で鬼ごっこしてたりしてしまいます。

 この時間は、片付けが終わったら椅子に座って待機する時間になってい

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル             2 登校から、1時間目までの過ご し方 その4

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル      2 登校から、1時間目までの過ご し方 その4

3️⃣ チャイムが鳴ったら、朝の学習を始める。早く終わったら、先生が来る
  まで指示されたことをして待つ。 【解説】 
  ・学習課題 ➪ 読書 折り紙 自由帳    

 学習課題で何をするかは、各学校によって違います。簡単な計算問題や漢字の書き取りするところが多いようです。視写に取り組んだり、クイズやパズルをしたり、読書をする学校もあります。
 ここで問題になるのは「やった!!課題が終わった

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   3「チャイム」と「時計の見方」 その1

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   3「チャイム」と「時計の見方」 その1

この項目には、2つの補助項目が付いています。まず、それを紹介し【解説】します。
 
1️⃣ チャイムと共に行動することの意味とその大切さを知る。
  【解説】

 小学校は、自立にむけて育てていく方針があります。そのため「自分で時間を見て行動すること」を求められます。しかし、各自が時計を持つのが難しかった慣習が残っていています。つまり「時計を持っていないので、チャイムで時間の変わり目を知らせます

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   3「チャイム」と「時計の見方」 その2

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   3「チャイム」と「時計の見方」 その2

1️⃣ チャイムと共に行動することの意味と、その大切さを知る。【育て方】

 これを育てるためには、音を合図に行動を切りかえることを経験するといいでしょう。生活の中で、クッキングで使うキッチンタイマーを使います。

もちろん、本当にクッキングで使って、ゆで卵のゆで時間やホットケーキの焼き時間に使ってもいいでしょう。

 お薦めの使い方は、何かの行動を切り替えのときに「やりとり」して使うことです。6

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   3「チャイム」と「時計の見方」 その3

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   3「チャイム」と「時計の見方」 その3

2️⃣ チャイムの補助として、時計を読めるように指導する。どこにあるか
  、いつ見るのかも覚える。【育て方】

 数字を覚えているのでデジタルでいいかと思わないで、アナログの時計も教えて教えていきましょう。その理由は、2つです。

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その1

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その1

 この項目には、3つの補助項目があります。まず、それぞれを紹介し
【解説】します。

1️⃣ 長い休み時間とお昼休み以外の休み時間は、トイレ休憩であって遊び時
  間ではないと知る。 【解説】

 最近の小学校の休み時時間は、5分のところが増えています。この時間内に、遊ぶことを想定してません。「トレイに行き、次の勉強の準備をする時間だ」と考えています。だから、先生の声かけは「トイレに行きたい人は

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その2

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その2

1️⃣ 長い休み時間とお昼休み以外の休み時間は、トイレ休憩であって遊び時
  間ではないと知る。 【育て方】

 凸凹タイプの子どもは「一つの言葉は、一つの意味しか持っていない」と考えています。例えば、次のようなことがありました。

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その3

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その3

2️⃣ チャイムが鳴る前に時計を見て行動し、次の時間の準備をして座って先生を待つ。 【育て方】

 Ⅰの2や3で、「登校してから先生を待つ方法」や「時計を見方」の
【育て方】については書きました。その記事を参照してください。

 一つだけ付け足しておきます。「教科書とノートを時間割通りに並べて、机の中に入れておく」を育てるための方法です。

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その4

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その4

3️⃣ 長い休み時間の過ごし方を知る。 【育て方】

 「友達に一緒に遊ぼうと誘うスキル」と「ルールを守って、最後まで楽しく遊び切るスキル」を育てるためには、大人と遊ぶ必要があります。大人が2つのスキルを育てる意識を待って、遊んであげることです。大人と遊べないのに、子ども同士ではなかなかうまく遊べません。

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル         5 イスの座り方 その1

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル    5 イスの座り方 その1

 この項目には、5つの補助項目が付いています。まず、それを紹介し
します。

1️⃣ イスが、自分に合っているかどうか知る。

2️⃣ 先生の話を聞くときは、背筋と腰を伸ばしイスに深く座って背もたれに
  背をつける。

3️⃣ 課題をするときは「おなかと机の間」「背中と背もたれの間」に握りこ
  ぶし一つ分だけ開ける。

4️⃣ 発言するとき、イスから立ち上がりイスを机の下に入れる。その際、音

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル         5 イスの座り方 その2

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル    5 イスの座り方 その2

1️⃣ イスが、自分に合っているかどうか知る。 【解説】

 「イスが合っている」というのは、机とイスと身体の3つが正しい位置関 係にあるということです。次の状態を言います。
   ・机の上に手を乗せたら膝と平行になる
   ・足の裏をぺたんとつけたら、膝が直角に曲がる

 イスが合っていないと、疲れやすいし注意集中もとぎれやすくなります。だから、先生は、学期ごとにイスと机が合っているか確認するこ

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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル         5 イスの座り方 その3

Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル    5 イスの座り方 その3

3️⃣ 課題をするときは「おなかと机の間」「背中と背もたれの間」に,、握り
 こぶし一つ分だけ開ける 【解説】

 何か課題するときは、背もたれにもたれてやってはいけません。プリントの問題を解いたり、ノートを書いたりするときです。背骨が曲がったり、注意集中が落ちたりします。下のイラストのように「おなかと机の間」「背中と背もたれの間」に隙間を開けます。

4️⃣ 発言するとき、イスから立ち上が

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