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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   4 休み時間の過ごし方 その1

  この項目には、3つの補助項目があります。まず、それぞれを紹介し
【解説】します。

1️⃣ 長い休み時間とお昼休み以外の休み時間は、トイレ休憩であって遊び時
  間ではないと知る。
 【解説】

 最近の小学校の休み時時間は、5分のところが増えています。この時間内に、遊ぶことを想定してません。「トレイに行き、次の勉強の準備をする時間だ」と考えています。だから、先生の声かけは「トイレに行きたい人は、休み時間に行っておきましょう」になります。
 しかし、凸凹タイプの子どもは、「休み時間だ」と聞くとつい遊んでしまい遅刻してしまします。もちろん、次の授業の準備もできていません。その上「楽しことをしているだけなのに、なぜか叱られてしまった」と思い、叱った先生との愛着が壊れてくることがさえあります。

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2️⃣ チャイムが鳴る前に時計を見て行動し、次の時間の準備をして座って先
  生を待つ。 
【解説】 

 これは「Ⅰの2 登校から、1時間目までの過ご し方」と同じですから参考にしてください。ただし、指示が2つあります。一つは、チャイム前に座ること。先生が来た時には、次の授業の準備ができていることです。
 つまり、今の学校では「休み時間はトレイに行く以外は席を立たず、次の時間の準備をしなさい」ということになります。ホッと一息つく暇もありません。

 因みに、元発達相談係としては、できれば、業間の休み時間は10分が望ましいと考えています。

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3️⃣ 長い休み時間の過ごし方を知る。 【解説】

 小学校には「業間の休み時間が5分」の代わりに、2時間目と3時間目の間に長い休み時間があります。25分か30分のところが多いようです。この時間は「できる限り、外に出て遊びなさい」と声かけする先生が多いです。全員を、必ず外に出す先生もいます。

 外に出て遊ぶときに必要なスキルは、2つです。「友達に一緒に遊ぼうと誘うスキル」「ルールを守って、最後まで楽しく遊び切るスキル」です。
 2つとも、対人関係スキルとか社会性とかソーシャルスキルといわれるものです。凸凹タイプの子どもは、この2つが苦手です。友だちを誘うときに、コミュニケーションではなく行動を使ってしまいます。
    軽く叩いて逃げる
    浣腸する
    後ろから抱きつく
    首に腕を巻きつける
    ものを取って逃げる

 相手には「遊ぼう」という意図伝わらず、トラブルになったりします。先生は「遊ぼうと思っている」とは「想像」できないので「叩いてはいけません」「ものを取ってはいけません」と注意することになります。これも、先生との愛着が壊れてしまうきっかけになります。「遊ぼうとしただけなのに、先生に叱られた」と取るからです。

 凸凹タイプの子どもは、初めはルールを守って遊んでいるのですが、夢中になってルールを忘れてしまったり、負けそうになるとズルをしてしまいます。注意集中が弱かったり、勝ち負けにこだわったりしているからです。
 このときも、クラスメイトから「ルールを守らない」「ズルをした」と先生に訴えられて、先生に叱られることになります。「そして、一生懸命にやっただけなのに、先生に叱られた」と考えます。


    

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