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既成概念をひっくり返す、私たちの「発想」

トリプル・オゥnote編集部です。

以前のnoteで「私たちの3つの原点」を書きました。

そこでもお伝えしたとおり、私たちのアクセサリーづくりは「どうすれば喜んでもらえるだろう?」とお客様を想うことから生まれた発想があり、実現させるために技術や素材を生み出しています。つまり、トリプル・オゥの可能性は、すべて「発想」から始まっているんですね。

「このアクセサリー、今の私たちでは作れないかもしれない。だけど、お客様に届けたい!」

今回は、そんな想いや発想が形となっている、トリプル・オゥのアクセサリーの誕生秘話をご紹介します。

初めての糸のアクセサリー「DNA(ディ・エヌ・エイ)」

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トリプル・オゥの初めての商品となった『DNA(ディ・エヌ・エイ)』。複雑に絡みあうDNA構造を「線と円」だけで表現したラリエット(留め具のない紐状のアクセサリー)です。

糸のアクセサリーを作る!と決めたとき、私たちはこれまで刺繍屋として築いてきた歴史も、世の中に出ている「アクセサリー」という概念も、一度すべてひっくり返すようなアクセサリーを目指していました。

「これが、糸でできているんだ!」

そんな驚きを作りたくて出来上がった、ラメの入った輝く糸。輝くような華やかさがありながら、軽いつけ心地の糸でできているというところにこだわりました。

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輝きのために肩こりを我慢してネックレスをつけるような、「おしゃれは我慢」というフレーズより、使う人に寄り添った「美しさと機能の両立」が可能なはずだと信じ、試行錯誤を繰り返しました。

刺繍屋として私たちが初めて取り組んだのは、「糸に見えない糸を作る」こと。地元の撚糸職人さんと一緒に、ああでもない、こうでもないと試作を重ねるのは、これまでにない経験でした。

使う素材、束ねる本数や捻り方などの組み合わせで、何通りもの試作ができました。強く捻るほど強度は高まって刺繍はしやすい。けれども輝きがくすみ、固くなってつけ心地が悪くなる。そんな難しいバランスを、身につける方の目線に立って決めたつもりです。

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身につける方やつけ方、組み合わせる服装によっても表情を変えるDNA。DNAはアクセサリーとしてはもちろん、柔らかいスカーフのように巻いていただくお客様もいらっしゃいます。

あるときはシックに、あるときはカジュアルに。こういうアクセサリーは、まだ世の中にあまりないので、いろいろなアレンジができるのが魅力です。

DNAラリエットはこちらから

「無理」を乗り越えた人気商品「スフィアシリーズ」

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今、トリプル・オゥで一番の人気商品『スフィア・プラス』です。これは、今は当たり前のように作っている「立体の刺繍」に、私たちが初めて挑戦した商品です。

「立体の刺繍なんて、無理だよ」

長年、刺繍を極めてきた職人たちに、なかなか簡単には受け入れられなかった立体のデザイン。これまでやってきた仕事とは全く違う、新しいものに対する不安は大きかったと思います。

それでも、試作を繰り返し、工夫を凝らし、なんとか完成したのがスフィア・プラスです。ブランドを立ち上げてから4年目の2013年のことでした。

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「無理だ」と思っていた立体の刺繍を、「絶対に作りたい、届けたい」という想いで実現させたのです。

このときから、私たちの中で「できない、だけど作りたい」は合言葉になりました。今の自分たちにはできないデザインであったとしても、お客様に届けたい一心で技術を高めていく。その原点が、スフィア・プラスなのです。

また、過去には、地元・群馬県のシルクを使ったスフィア・シリーズも展開しました。シルクを丁寧に刺繍することで、パールのようにハレの日にも使っていただけるほど美しいものです。

織物産地を築いてきた群馬らしい素材を使うことも、トリプル・オゥらしさを表現する方法のひとつだと気付かせてくれたのも、この商品です。

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デザインは、極限までシンプルに。身につける人の日常に、そっと彩りを添える存在を目指しました。

現在は、「染めることができる」という糸の特徴を活かし、20色以上のカラーバリエーションを持つスフィア・プラス。「色を着替える」というコンセプトのもと、その日の気分に合わせて付け替えていただけるアクセサリーです。

スフィア・プラス60はこちらから

自分で作った概念をひっくり返す「Oval(オーバル)」

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ご紹介する中では一番新しい、2018年に生まれたOval(オーバル)。

ブランドとして継続していく中で、少しずつできあがっていた既成概念を改めてひっくり返そう。気持ちを新たに、今までのトリプル・オゥになかったアクセサリーの形を模索したものです。

人気商品となった『スフィア・シリーズ』が、いつのまにかトリプル・オゥのイメージとなっていないか?

そんな、自分たち自身で作った山を超える挑戦。これまで意識的に作ってきた「糸だけど糸に見えない、洗練されたアクセサリー」とは、まったく違う表現を探して「人のぬくもりを感じるアクセサリー」を目指しました。

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実はこのリングは、手描きでスケッチした形をそのまま刺繍にしています。完璧ではない少し歪んだ円や、表面のゴツゴツした雰囲気も、これまでの「洗練されたイメージのトリプル・オゥ」という概念を超えていこうとする挑戦の表れです。

糸の「曲がる」という特徴を生かしたデザインで、お好きな部分でリング同士をひっかけられます。金属を一切使わず、好きな長さや形に調整できること。デザインそのものが機能性とつながっているのを目指すのは、『DNA』を作ったときから変わっていません。

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意外にも、小ぶりのスフィア・シリーズとの相性がいい、Oval。2つを一緒に身につけて、対照的な組み合わせを楽しんでくださるお客様もいらっしゃいます。

そういう場面を見ると、やはり「既成概念を超え続けよう、0に戻り続けよう」と原点に還ることができるのです。

オーバルネックレスロングはこちらから

時代もお客様も、私たちも変わり続ける

洋服やアクセサリーで求められるものも、私たちの生活も、時代とともに変わっていきます。

それでも、私たちが変わりたくないのは「つける人に、どんな喜びを届けられるか」と考え続けること。

お客様を喜ばせ、驚かせる「発想」を常に追い求め、アクセサリーに革新を起こし続けたい。この考え方自体が、トリプル・オゥというブランドの中で唯一変わることのないスタイルなのかもしれません。

これからも、届けたい「発想」を元に、いろいろなアクセサリーを作っていきます。楽しみにしていてくださいね。

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