見出し画像

【ShortStorey】好きな人は曖昧模様。【短編小説】

コチラの短編小説は、私が作品を中心に投稿してるBloggerの転載になります。
現在(2022/02/10)、20本近く投稿してるのかな??
勉強しながらのブログ運営なので、色々抜けてます。思ったより難しい用語多くて苦戦中…
↓↓↓↓

テーマ:好きな人は、曖昧模様 

「貴方のことが嫌い」 

 面と向かって言われたわけじゃない。いや、一度過去にも言われたが今回はメッセージで送られてきた。いやそれも違うな。僕が彼女に問いかけたと言ったほうが正解だ。 

 僕は、好きか嫌いかなんてどうでも良いと思ってる。何故か?
 確かに僕は彼女の好きな部分も嫌な部分も知ってる。でも彼女は、初めて僕の嫌いな部分をはっきり認めたのだ。
 好きな面だけでなく、嫌な面にも視野を広げたのだ。彼女の都合のいい現実で塗り潰すより先に、僕を認めようと出た言葉だと知ってる。彼女が、日々何をしてるのか言わない。ただ、用事がある日は決まって通院してるのだ。想像に難しくない。彼女は、現実に向き合おうと今を必死に生きてるのだ。 

 僕は、あの頃の様に否定しない。自分もまた同じ時間を繰り返し苦しんだから。
だから、一緒に居る瞬間を再び楽しいと思える日々を描く。そして現実にしようと僕は色々考え実行し、時には彼女から意見を貰う。 

 常識や普通という概念で物事を語るなら、僕は縁を切られて終わる存在だ。でも、そんな彼女のことを愛おしいと思ってる。 

 だって彼女以上に狂ってる僕が言うのだ。正常だと思い込んでる奴ほど異常な世界で、自分を客観的に異常だと認められる人間は少ない。
 
 僕は、好きか嫌いかで決めない。何故なら愛の中では、好き嫌いなんて些細な問題でしかないから。嫌悪感を持とうが好感を持とうが、私の持つ愛の前ではゴミ屑に等しい。
 君が好き嫌いで悩むのは結構。僕はいつまでも待とう。そんな君を観察するのも僕は好きだから。 

 戸惑い、疲れるだろう。でもそんな君もまた僕は好きよ。喜んでる瞬間も仕方ないと思ってる瞬間も、不都合な現実に疲れてる君も...僕は君に対して特に甘いのかもしれない。本当にそうかな?多分違う。
 僕は、君が成長する瞬間を楽しみにしてる。愛が歪んでるって言われたら反論できない。けど、自分にとって愛は歪んでて当然だと思ってる。
 君が心のそこから愛せない様に、僕は心から愛し方を知らないで育ったから。 

 曖昧な思考状態が、君を追い込んでるのを知ってる。何かに依存しなきゃ生きていけないことも知ってる。自立したところで更に不安要素が増えて辛くなることを知ってる。自分に自信を無くしたことも。誇れる物が殆ど零れ落ちたことも。全て知ってる。 

 僕はこう考える。未来はまだ閉ざされて無いと。人生はまだ長い。色んな出会いがあり、経験があり、試練がある。
 全てから逃げて自由になりたいのかもしれない。だったら自由になるだけの対価を用意しなきゃならない。 

嘘で賄うか、現実と向き合うか。 

君の曖昧模様は、何時でも自分の好きな色に変えられる。 

そんな君を応援している僕の話だ。

あとがき 

 ストーカー極まってる感じの話になりました。笑 ちょっとだけ手紙を意識して書いたので物語としてどうなの?って感じなのですが、これもまた想像が膨らむと思いません?
 彼は何者なのか?彼女に何があったのか?面白いかなって思って書いてみました。
 元から縛られない常識外れを意識する為に、殆ど書き方の勉強せずにやってるんです。とはいえ、それなりに本を読んでるとこう書けばまとまりが良いとか、法則性とか見えてくるんで無意識の内に勉強してたりして私の血肉になってることもあります。なので私の成長の過程を作品を通して楽しんでもらえたら嬉しいです。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?