【ShortStory】怪獣の心
テーマ:依存
人は産まれてからすぐ親に恋し、そして失恋する。両親は、強く結ばれていて太刀打ち出来ないと知るからだ。
時間が経ち幼い性欲は、家族以外に向かう。しかし、ここでも上手くはいかない。
幼き怪獣は、世界を知らないからだ。
世界にはルールがあり、大人は皆ルールや常識に沿うように物事を考え行動する。
幼き怪獣は学ぶ。
己の無力さ、無知を強烈に身も心に刻むようにして。
子供の願いを何でも叶える親は、世界を壊す怪獣を生み出し、育ててしまう。
身体だけが大きくなった幼き怪獣は、手当たり次第に己の欲望を満たそうと、あらゆる手段で世界を壊す。そして、人を壊す。
だって、自分にとって都合が悪い。気に食わない。自分こそ至高だといい、疑わない。
「君のことは、君以上に知ってる。だって似た者同士なんだから...」
怪獣は、いつも同じ台詞で誘惑する。
甘い囁きを聴いた相手はその言葉に勘違いし、恋に落ち、怪獣を世界でたった一人のパートナーと思い込む。
依存
ここまでの物語を読んで君は、依存を病気と思ったか?
依存と愛着は密接だ。
通常、人は他人を愛そうとする。しかし、怪獣は愛を知らない。 だから他人を愛せない。
人は別れを悲しむ。しかし、怪獣は別れを悲しまない。怪獣は、怪獣だけが幸せであれば良いと考えるからだ。
怪獣は気が付けない。自身が異常であることに。
怪獣は悲しい孤独に生きる。人間関係をゲームだと思っているから。
怪獣を救う事はできない。相手を信じないから。
人は愛があるから悩み、成長し、慈しむ。
怪獣には愛がないから悩まない、成長できない、人をモノとして見て扱う。
怪獣の心は誰にも理解できない。
怪獣は、どうして酷い事をしたのか分からないのだから...
人は「愛してる」と言うと、行動で示そうとする。人は、死ぬまでの時間を家族の為に使うものだ。
自分以外の為に尽くそうと行動する。それこそが愛だと知っているから。
怪獣は言葉で「君を1番に愛してる」という。しかし行動は反対で「誰よりも自分が優れてる。自分が全て」と考えてる。そこには愛は存在しない。
怪獣は愛を壊しててでも、自分が誰よりも優れてると言い張るからだから。
怪獣は疑えない。自分に心酔してるから。
怪獣の欲望は満たされない。永遠の渇望の中で生きることしか知らないから。
怪獣はありとあらゆる手段を使う。縋る、泣き落とし、暴力、思い通りにいく方法があれば最優先で選択し行動する。そこに心は無い。ゲームに勝つのと一緒だからだ。
愛を知る上で依存を切り離して考えることはできない。しかし、必要以上に熱心に愛を注ごうとすると身を滅ぼすのも依存の怖いところだ。
怪獣に依存症の症状が出やすいのは、もしかたら現実との向き合い方を知らないからではないのか?と私はそう考えてる。
世界は怪獣で溢れてるかもしれない。
君の隣にも怪獣はいて、いつも餌を狙う野獣の様に観察してるかもしれない。
もし、運良く怪獣が居ない人間関係を持ったのなら大切にして欲しい。
君が困った時に必ず助けてくれるはずだから。
逆の場合は君が変わりなさい。
始めに、本当に信じられるのは自分以外にも居ると知ることだ。
そして学び続けなさい。知識は君を独りでに置き去りにはしない。知識への過信は毒だが、軽く握り道標のコンパス程度には心強い筈だ。
そして君の中に潜む怪獣は、きっと生まれ変われる。優しい怪獣が居たって良いじゃないか。
教養と柔軟な精神は、必ず根強く綺麗な花を咲かすから。
心の闇は晴れないが、傘をさすことは出来る。君は独りじゃないよ。
まだ今は、世界を、人を知らないだけだから。
Good tomorrow for me.
私の書いた小説
サムネ
このお話は、実体験と【良心を持たない人たち】という本から書かれてます。
私の周りに怪獣しかいないので笑
それでも大切な家族であるのは変わりありません。もう少し話を聞いてくれれば、もう少し相談してくれれば、怒りに任せて行動しなくて済むのにと、いつも思ってしまいます。
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より良い読書lifeを!
それじゃまた近いうちに!Masaya🍎🍮
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