鈴麻呂

50代サラリーマン。妻と、19歳の息子、16歳の娘、3歳のマルチーズと一緒に暮らしてま…

鈴麻呂

50代サラリーマン。妻と、19歳の息子、16歳の娘、3歳のマルチーズと一緒に暮らしてます。 大阪府吹田市在住。出身は愛媛(松山)です。

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最近の記事

立ち直るきっかけっていうのは、そんなにドラマチックじゃなくてもいい:読書録「月の立つ林で」

・月の立つ林で 著者:青山美智子 ナレーター:川﨑芽衣子、松本章太郎 出版:ポプラ社(Audible版) 青山美智子さんの作品は、人生の中で立ち止まってしまった人が、ちょっとしたきっかけでもう一度歩み出す姿を描くパターンが多いです そのちょっとしたきっかけか、図書館でもらったオモチャだったり、公園にあるカバのアニマルライトだったりw。 本書の場合は、それが「podcast」と言うことになります 毎朝10分間更新される「ツキない話」 月に関する豆知識を語るこのpodcast

    • GPT4oと時事ネタで意見交換

      GPT 4oがどの程度web報にアクセスするかを確認したくて試してみました。 昨日成立した共同親権に関して、上野千鶴子さんがXで発言していた投稿内容を踏まえていろいろ聞いてみたものです。 ちなみに僕自身は共同親権に関しては語るだけの知識がないと認識しているので、現時点では意見も留保しています。 やりとりした限りにおいては、GPT4oは結構新しい情報に関しても意見交換ができるなと言う印象です。 その内容が正しいかどうかと言うより、こちらの意見を出すことでやり取りができ、その

      • 安楽椅子探偵の王道:読書録「時計屋探偵の冒険」

        ・時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2 著者:大山誠一郎 ナレーター:友木りえこ 出版:実業之日本社(audible版) シャーロック・ホームズは論理的な推理だけじゃなくて、結構捜査でアクティブに動くので「冒険」っていうのもしっくりくるんですけれども、本書の主人公はほぼほぼ店から出て行きません。(最終話だけレストランが舞台になりますが、捜査に行ってるわけではないです) 典型的な安楽椅子探偵ですね。 しかもほとんどの事件で話を聞いただけで、犯人も当てています。 むちゃくち

        • なるようになった物語:読書録「関ヶ原」

          ・関ヶ原<上中下 合本版> 著者:司馬遼太郎 出版:新潮文庫(Kindle版) 真田広之の「SHOGUN将軍」を見て、元になった「関ヶ原」の流れを改めて確認したくなって久しぶりに読んでみました。 「SHOGUN」シーズン2があるかもって記事が、読んでる途中で流れて来たりもしましたw。 多分最近の研究なんかを反映すると、司馬遼太郎の「関ヶ原」は古くなってる分が少なからずあると思うんですけど、僕はこの小説、好きなんですよね 読み終えて改めて 「なるようになった話だなぁ」 と。

        立ち直るきっかけっていうのは、そんなにドラマチックじゃなくてもいい:読書録「月の立つ林で」

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          まひろのことを一条天皇は、 「男であれば」 と評しましたが、 1000年後には初の女性弁護士となった寅子が、 「女性というだけで…」 と悔しがる。 第一回では第14条を読む寅子の姿があったけど、男女同権の実現(ーを見た彼女は、喜んだのか、自らの手で成し得ない国を悔しく思ったのか…

          まひろのことを一条天皇は、 「男であれば」 と評しましたが、 1000年後には初の女性弁護士となった寅子が、 「女性というだけで…」 と悔しがる。 第一回では第14条を読む寅子の姿があったけど、男女同権の実現(ーを見た彼女は、喜んだのか、自らの手で成し得ない国を悔しく思ったのか…

          名探偵のアイデンティティはどうあるべき…:読書録「紅蓮館の殺人」

          ・紅蓮館の殺人 著者:阿津川辰海 ナレーター:岡井カツノリ 出版:講談社タイガ(audible版) 高校生探偵の葛城と友人の田所は、学校の合宿を抜け出して、尊敬する推理小説作家・財田雄山の別荘を訪問することにする。 しかしながら、予想外の山火事に遭遇し、2人は財田の別荘である落日荘に財田の家族とともに閉じ込められることになる。 10年前に田所が出会った元探偵の飛鳥井たちも避難してくる中、財田家の少女が無惨な死体で発見される… からくり館、隠された財宝、機械じかけの天井、鏡

          名探偵のアイデンティティはどうあるべき…:読書録「紅蓮館の殺人」

          韓国版「十二人の怒れる男」なのは確かなんですけど…:映画評「8番目の男」

          韓国で裁判員制度が導入されて、最初の裁判。 裁判員として8人の市民が集め集められる。 対象となる事件は、貧しい家庭の障害のある男が、自分の母親を殺したと言う尊属殺人事件で、自白も証言も、証拠も揃っている簡単だ裁判であった。 だが、審議が続く中で、8番目に選ばれた裁判員が、事件の経緯に疑問を抱く… 実際の韓国の最初の裁判員制度の裁判をベースにしている映画のようです。 しかしまぁこんな感じで進んだんじゃないでしょうね。さすがに そこら辺の実話の部分があまり情報がなくて、 そこ

          韓国版「十二人の怒れる男」なのは確かなんですけど…:映画評「8番目の男」

          #光る君へ第十九回 「政治」への姿勢を打ち出す道長。模索するまひろ。 「御堂関白」だけど、道長は「関白」にはならんかったんですよね。史実でも。 そして「長徳の変」 待ってりゃ順番が来ただろう伊周、中関白家の凋落が…。 (一条天皇の度を超えた寵愛ぶり…が、桐壺更衣になるんでしょう)

          #光る君へ第十九回 「政治」への姿勢を打ち出す道長。模索するまひろ。 「御堂関白」だけど、道長は「関白」にはならんかったんですよね。史実でも。 そして「長徳の変」 待ってりゃ順番が来ただろう伊周、中関白家の凋落が…。 (一条天皇の度を超えた寵愛ぶり…が、桐壺更衣になるんでしょう)

          「虎に翼」の続編?w:読書録「静おばあちゃんと要介護探偵」

          ・静おばあちゃんと要介護探偵 著者:中山七里 ナレーター:沢井真知、佑仙勇 出版:文春文庫(audible版) 中山七里さんの作品がなかなか面白いので、目についたAudibleの作品をダウンロードしてみました。 まぁちょっと軽めのほうがいいかなっていうのもありまして、このシリーズ。 日本で20人目の元・女性判事「静」(80歳)と、名古屋経済会の重鎮で下半身不随で車椅子に頼らざるを得ない要介護状態の「玄太郎」(70歳)の老老コンビによる短編推理小説集。 コンビと言いながらも

          「虎に翼」の続編?w:読書録「静おばあちゃんと要介護探偵」

          マイノリティーの人権にどう向き合うべきか:読書録「トランスジェンダーと性別変更」

          ・トランスジェンダーと性別変更 これまでとこれから 編者:高井ゆと里 出版:岩波ブックレット ゴールデンウィークの帰りの車の中で、なぜか家族でトランスジェンダーの話になっちゃったんですよね。 どういう経緯だったか全然覚えてないんですけど、 内容的にはトランスジェンダーがトイレに入ってくる問題とか、 JKローリングとハリーポッターの俳優たちとの軋轢とか、 まぁ雑談&お気持ち話みたいなものだったんですけど、個人的に自分があんまりここら辺にちゃんとした知識を持ってないなぁと反省し

          マイノリティーの人権にどう向き合うべきか:読書録「トランスジェンダーと性別変更」

          明治の人たちはこれをどんなふうに楽しんで読んでたのかな?:読書録「それから」

          ・それから 著者:夏目漱石 ナレーター:西村健志 出版:audible版 「なぜ働いていると本を読めないのか」の中で、谷崎潤一郎の「痴人の愛」は、新聞連載小説で、当時のサラリーマンたちに受けていた…みたいな話があったんですよね 「名作」と言われている小説も発表された当時には、世間受けするような物語であった…と言う点がちょっと意外な感じもあって、 「そういえば漱石の小説も朝日新聞に連載されてたんだったよなぁ」 と思い、改めて読んでみることにしました。 ただ、読み直すのじゃつま

          明治の人たちはこれをどんなふうに楽しんで読んでたのかな?:読書録「それから」

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          旬香20240505-06

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          よくも悪くもアトラクションムービーですなぁ:映画評「アクアマン/失われた王国」

          結局のところ、「DCエクステンデッドユニバース」の最終作品になったアクアマンの第二作品。 公開前は興行成績を危ぶむ声もあったようですが、結果的にはまあまあの成績だったようです。 前作でアクアマンに父親を殺されたブラックマンタは、その復讐のために古代帝国の秘宝探し求める 彼を止めるためにアクアマンは幽閉されていた弟のオームと手を結ぶことにする。 古代の王を復活させようとするブラックマンタを兄弟は阻止することができるのか… 前作もそんな感じの映画ではありましたが、本作はもっと

          よくも悪くもアトラクションムービーですなぁ:映画評「アクアマン/失われた王国」

          連想を物語る小説:読書録「不思議な時計 本の小説」

          ・不思議な時計 本の小説 著者:北村薫 出版:新潮社 <宮さん、宮さん>の調べが響く萩原朔太郎の遺品の時計 行き着くところはそこなんだけど、本や映画、演劇等々に記憶の連鎖を追いかけるようにして、そこまでの逍遥を9つの連作にした作品です。 泉鏡花文学賞をとった「水 本の小説」の続編。 …って、内容が続いてる訳じゃないです。 昔の映画「猟奇島」 「痴人の愛」小説、洋画の邦題 映画語り 穂村弘のエッセイ 塚本邦雄のエピソード(誤記) 授業について(上田敏) 萩原朔太郎のあれこれ

          連想を物語る小説:読書録「不思議な時計 本の小説」

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          旬香ディナー20240505

          旬香ディナー20240505

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          #光る君へ第十八回 一条天皇の迷い、中宮定子の苦渋、藤原詮子の術数、伊周の惑乱、さわとの別れ、宣孝の再登場etc、etc… しかしまあ、今回は「道兼」退場。 まさか彼の着地点がここになろうとは… 改心し、良い政治を行おうと決意したところからの暗転を自嘲う。 見せてくれました。

          #光る君へ第十八回 一条天皇の迷い、中宮定子の苦渋、藤原詮子の術数、伊周の惑乱、さわとの別れ、宣孝の再登場etc、etc… しかしまあ、今回は「道兼」退場。 まさか彼の着地点がここになろうとは… 改心し、良い政治を行おうと決意したところからの暗転を自嘲う。 見せてくれました。