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安楽椅子探偵の王道:読書録「時計屋探偵の冒険」

・時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2
著者:大山誠一郎 ナレーター:友木りえこ
出版:実業之日本社(audible版)

シャーロック・ホームズは論理的な推理だけじゃなくて、結構捜査でアクティブに動くので「冒険」っていうのもしっくりくるんですけれども、本書の主人公はほぼほぼ店から出て行きません。(最終話だけレストランが舞台になりますが、捜査に行ってるわけではないです)
典型的な安楽椅子探偵ですね。
しかもほとんどの事件で話を聞いただけで、犯人も当てています。
むちゃくちゃ優秀な探偵さんですねw。


個人的には本格推理の短編小説は大好きなので、このシリーズはお気に入りになっています。
まだ2冊しかないんですけど。
今のところ「連作」になってないのもポイント高いです。
物語的には主人公と語り手の若手刑事の恋愛模様っていうのが一応「続き」になってるんですけど、まぁそっちはどうでもいいので。
それだけに、バンバン続きを書くっていうのが難しいっていうのもあるのかもしれませんけどね。


第1話 時計屋探偵と沈める車のアリバイ:ダム湖での溺死体と麻雀アリバイ
第2話 時計屋探偵と多すぎる証人のアリバイ:焼死体と政治家資金パーティのアリバイ
第3話:時計屋探偵と一族のアリバイ投資家殺人と3人のいとこのアリバイ
第4話 時計屋探偵と二律背反のアリバイ:二股交際と二律背反のアリバイ
第5話 時計屋探偵と夏休みのアリバイ:過去編 粉々に砕かれた彫像のアリバイ



アシモフの黒後家蜘蛛シリーズみたいに、ここまま長編にも連作にも行かずに、ストイックに短編で続いて欲しいなぁ。


そう言えば、浜辺美波主演のドラマSPはどうだったんだろ?

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