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【Destination】第50話 服従
「大口たたいて挑んできた結果がこんなもの。実力の差は明白。話にならない」
数発の拳をくらいながらも気絶しなかったルカの打たれ強さ。それだけは認めるが、期待外れのつまらない勝負をさせられ苛立つナオキ。
宴会開始の時刻が近づき、これ以上ムダな時間を費やすわけにもいかず、ルカの処刑はアジトに連れ帰ってからにしようと考える。
発作が出ている今の状態でアジトに連行されてしまえば、ひとりで大人数を相手に
【Destination】第1話 はじまりのタネ
「Destination Prologue」「無」
かつて、この世界は「無」だった。
生命はおろか、時間の概念、変化が生じる空間、有形物をつくり出す物質、人の想い、夢や希望、過去や未来。
意味あるものは、なにひとつ存在しない、世界とすら表現できない、人間には理解不能な究極の「無」。
「小さなタネ」
現在よりおよそ138億年前、その「無」に、やがて銀河形成へとつながっていく小さなタネ「ゆら
【Destination】 あらすじ
奇跡の星「ティエラ」は、愚かな人類が起こした核戦争により、法も秩序も失い地獄の世界と化した。弱者は野盗の暴力と、戦時中、突如として現れた人を喰らう化け物「怨魔」の恐怖におびえながら日々を生きる。
そんな荒廃した世界を、なにかをもとめてたったひとりで旅する女性「ルカ」。
産まれついての金髪と青い瞳、その容姿が原因で幼いころから激しいイジメをうけ、人の心と記憶まで失くした彼女は、信頼できる仲間、守
【Destination】第49話 クロスカウンター
黒雲から漏れていた陽の光が消え、辺りは薄暗くなり始めた。宴会開始までに残された時間は30分を切ってしまう。刻一刻と近づく死刑執行のとき。
ユリの生命に危機が迫るなか、ルカは元世界チャンピオン「ナオキ」との戦いに挑むが、発作の影響で応戦するどころか拳をかわすこともできず、攻撃を受けるたび、激しく体力を奪われていく。
今、彼女にあるのは「村とユリを救いたい。約束を果たしたい。ヒデキからうけた恩に報
【Destination】第48話 世界統一王者
「ヒュドラ軍No.2 ナオキ」
年齢43歳 身長188cm 体重96kgと大柄な体格。元プロボクサーでヘビー級世界統一王者。1980年6月30日、ショウサカ府ワニナ地区に生まれる。
相手ボクサーをガードごと薙ぎ倒すケタ外れのパンチ力、ヘビー級では考えられないほどの軽快なフットワークと急所を正確に打ち抜く高度なオフェンステクニック。
そして、相手のパンチをガードのみに頼らず、ボディーワークで空
【Destination】第47話 少年の選択
危険を承知でルカを助けに戻るべきか、身の安全を優先して村へ帰るべきか。サトシとマモルの意見は別れ口論となる。
「村に帰るべき」
「人の厚意を踏みにじり、感謝の気持ちを伝えても笑顔のひとつもなく冷徹。そのうえ異常なまでの強さ。助けに行けば反対に殺されるのではないか」。マモルの意見は絶対反対。
「助けに戻るべき」
「冷たい態度、人間離れした強さ、確かに感じた殺意と狂気に満ちた恐ろしい目。マモル
動画の人物と自分の顔を入れ替えるアプリで遊んでみました
こんばんは。夕凪改め高丸志織です。今日は動画の人物と自分の顔を入れ変えるアプリで遊んでみました。踊っているのは、わたしではありません。リズム感のないわたしに、こんなダンスはできません。顔だけわたしで、踊っているのは別人です。(動画を貼りつけたのがはじめてでして、うまく再生されているかわかりませんが……)
「どんなものなんだろう?どーせカクカクして不自然なんでしょ?」と思いながらも以前から気になっ
【Destination】第46話 恩義
ルカの恩人ヒデキ
「生物学」「薬学」「心理学」に精通。この三分野のスペシャリストとして豊富な知識をもち、世界で最も権威ある賞「リーベル賞」を受賞。
それほどの高い学識がありながら、驕り高ぶった態度は一切なく、謙虚な姿勢を崩さない。
性格は温厚でほがらか。他人への思いやりと人間らしい心の温かみがあり、度量が大きく大人の余裕を感じさせる。
周囲への気配りを欠かさず、悩んでいる部下がいれば、話を
【Destination】第45話 半信半疑
一向に回復の兆しを見せないルカの発作。全身の血管が不規則に激しく脈打ち、心臓と肺の激痛で動くどころか呼吸すらまともにできず、徐々に意識が遠のいていく。
それでも気力を振り絞り、ヒュドラ軍討伐と「ユリ」救出に向けて立ち上がろうとするルカだったが、ふとわれに返り、自らの行動に疑問を抱き始めた。
幼いころに受けた凄惨ないじめ、成人してからも続いた過酷な日々。
その記憶が甦り、「自分は誰にも助けても
【Destination】第44話 葛藤
ルカによって命を救われたサトシとマモルは、「ようやく自由を手に入れた。これで夢が叶えられる」と明るい未来に希望を抱き意気揚揚。
昂ぶる感情を抑えられずにいた。
ルカはそんなふたりに、「本当の自由はヒュドラ軍を潰さなければ得られない。東に行くには時期尚早」と冷めた顔で現状を説明。
身の安全確保のため、いったんラハマの村へ帰るよう諭す。
少年たちに「ヒュドラ軍の壊滅」を約束したルカは、アジトの