【非レビュー/個人的感想】YouTube等SNSと子供

※今回はレビューではありません。※ここに記載することはすべて、個人の感想です。(いつもそうですが)※この記事書き始めてから軽く数週間経っているので情報が古い可能性があります。

1. はじめに

コロナ禍が長く続くにつれ、SNSでの問題も多くなっています。昨今では、DaiGo氏の発言が炎上をしていたり、蛍原氏が「雨上がり決死隊」解散の原因として相方のYouTuber化があると話したり、YouTubeの功罪が議論になることも多い気がします。

個人的なスタンスとしては下記です。

① YouTuberの動画はあまり見ない(DaiGoの動画も見てません)

② 「YouTubeが悪」ではなく使い方次第

個人で楽しむ分にはこのスタンスでよいのですが、昨今悩ましいのが「子供へのYouTubeの影響」という問題です。自分には3人の子供がいて、長男が現在小学1年生。2020年度の「男子小学生のなりたい職業」で6位が「ユーチューバー」ということもあり、もうそろそろ無視できない年齢になってきているのです。

*そもそもですがYouTubeの利用規約のところには「本サービスは13歳未満の子供による利用を意図していません。あなたが13歳未満の場合、YouTubeウェブサイトを利用しないで下さい」と明記されています。個人的にはこの年齢制限にほぼ賛成。成長度合いによりあとは多少の変化があるかな、ってな考えです。

2. SNSのメリット・デメリット

YouTube、Twitter、Facebookのメリット・デメリットについて自分の考えを記載します。

【メリット】即時性がある / 個人が発信できる / 誰でも発信できる

【デメリット】配信前の検閲がない  / 誰でも発信できる

TVの収録番組や映画、書籍、その他コンテンツは曲がりなりにも第三者の検閲が入ります。DaiGo氏もTVであれば、さすがに当炎上箇所はカットされたでしょう。(されなかったりして…)

メリット・デメリットの両方に記載しましたが、BANされない限り「誰でも発信できる」コンテンツなわけです。有名人・尊敬する人の考えを直に受けることもできますが、悪質な人間の考えが不特定多数にまき散らされる危険性もあるわけです。*話がとっ散らかるので今回はこちらには言及しませんが、「匿名で発信できる」というところもメリット・デメリット双方に入りそうですね。

以上を踏まえると、「SNSの使用は自己責任によるところが多い」と言わざるを得ないかと思います。発信するのも見るのも自己責任。SNSの最大のメリットが①即時性 ②個人が発信できる ③誰でも発信できる である以上、残念ながらどこまでいってもそれは変わらないと思います。

有名なインフルエンサーですと数百万人のフォロワーもいるわけで、当然そこには判断力の低い人、影響を受けやすい人、そして子供、も含まれるわけです。影響力の大きい発信者は、検閲がない=自由、ということでその責任を知る必要がある。使う側は、その情報の正誤を判断するのは自身のみであるということを認識する必要がある。ここまでが自身の基本的な考えです。

3. 炎上マーケティングという矛盾

YouTuberは動画の再生回数を伸ばすことで動画の広告収入や自身のセミナーや書籍の告知、企業タイアップの獲得など、様々なメリットが生じます。よって奇抜な事をやったり言ったり、炎上させたりすることで、再生回数を伸ばそうとする人が現れます。通常のモラルとルールに則っての奇抜さであれば良いのですが、「迷惑系」と言われるようにアンモラルなことで注目を浴びようとする輩も登場するのです。

個人的にはこれがYouTubeのまずさだと思ってて、要は著名なインフルエンサーであっても、発言が本心なのか炎上目的なのか判断つかないスキームになっているなと思います。

TVや書籍の場合、著名なインフルエンサーが炎上させる直接的なメリットはありません。間接的にはありそうですが、・信頼性を失う・番組降板のリスク・他番組にも呼ばれなくなる 等々、デメリットの方が大きいです。

ただYouTubeというSNSにおいては、炎上する=広告収入が増えるという直接的なメリットがあります。要は、炎上目的でとにかくアンモラルなことをいって注目を浴びよう、という輩がいるわけです。

そもそも人の本心なんてわからない、てのはその通りですが、炎上させる>信頼を獲得する の可能性が出てしまった以上、より一層インフルエンサーの発言の真偽の判断は慎重にする必要が出てきたと思っています。個人的には、DaiGoの発言も本心なのか炎上目的なのか、怪しいと思ってます。※重ねてですが、そもそも人の言う事が本心なのか?とかそういう話をしてるのではないです。

4. 子供を悪質なYouTuberから守るには

ここまで何度も責任という言葉を使ってますが、それはあくまで「良質な環境で義務教育を受けることができた、恵まれた成人」向けの言葉です。

モラルは知識と勉強、環境が育むものなので、全員に同等の責任を強要するのは間違ってます。少なくとも小学生低学年までは、情報の真偽を判断するための知識も勉強も足りてません。よく言えば純粋、悪く言えば無知、なわけです。

あとはもう人それぞれになってしまいますが、ある程度の知識と勉強を終えるまでは、一人でYouTubeを見せて判断させるのは危険だと思っています。著名なインフルエンサーの中にはしゃべるのがうまい人が多く、純粋無知な子供なんて簡単に信じ込みます。自分は見てないですが、DaiGoの動画を小学生低学年に見せたら、「同意する」という子もいるのではないのでしょうか。

なので、「あえてアンモラルなことを言おうとする」人が多くなっている昨今では、少なくとも上記のスキームが理解できるくらいまで→小学生中学年以上 までは、親の非監視下で子供にYouTubeを見せない方が良い、と私は考えています。

5. 今後のSNS の流れの憶測

繰り返しですが、「炎上させる>信頼を獲得する」 のスキームは私はまずいと思っています。ただ一方で、すべての動画を検閲してからの発信に変える、ということは現実的に無理でしょう。

YouTuberという仕事が定着し、政治家など国の中枢ですら発信にYouTubeを使う昨今。その影響力は絶大で今後ももっと上がってくると思います。じゃあどうなるか。ものすごく簡単に言うと、「世論に左右されてのBANや注意喚起が増える」のではないかと個人的には憶測しています。

現在コロナ禍で、主にワクチンのデマに対して各SNSごとに対応・取り締まりが厳しくなっています。無論企業ごとの社会正義に基づくものとは思いつつ、そこには一般人には分からないお上の意向や、世論を受けての対応があったことと思います。更に昨年激震が走ったトランプ元大統領のSNSからの完全シャットアウト。この事件は言うまでもなくトランプの狂信者のホワイトハウス襲撃事件があってのことですが、当時の大統領をSNSからBANするという背景にはそれこそものすごい論議、忖度があったと思います。

これらは、SNS(を運営する企業)の超大な力は、一国の世論を左右し得る レベルになっていると感じました。そしてそれは、今後慎重に、ですが着実に、過激化していくと考えています。慎重に、というのはそれだけの影響力を持つSNSがゆえに、世論と反対のBANや規制を繰り返せば当然反発もものすごい勢いで返ってくるからです。ですが世論と同じ方向でのBANや規制は、現状の炎上マーケティングが跋扈する世の中では歓迎されるムードにあると思います。そして何より、その世論をだれよりも早く・正確に・数値として、蓄積できるスキームをこれらのSNSの運営企業は間違いなく持っているのです。

この歓迎ムードの中、「世論に左右されてのBANや注意喚起を増やす」ことによって、各SNSは大衆を味方に付けつつ、かつ自身のパワーを誇示できるメリットもあるのではないか…と思っています。TVと圧倒的に異なるのは、「検閲無し」が前提なので、Google側にはアンモラルな動画が配信されたこと自体には何の落ち度もなく、ただ後出しで規制が可能であるということ。ゆえに上のメリットのみが存在するスキームになり得るなと感じています。

6. まとめ

TVやネット記事媒体とは全く異なり誰の検閲も受けることなく動画が配信されるSNS. 情報の迅速性や誰でも発信・閲覧が可能というメリットの横で、精神的に未熟な子供への悪影響、デマの横行や誹謗中傷の嵐など、昨今影の要素も目立ってきました。ひと昔前は、wikipediaを論文のソースとする問題が学生の間で多発しましたが、今は下手したらSNSを論文のソースとする問題が起きてしまっているかもしれません。

自身の好きなインフルエンサーをもったりYouTube動画をみたりすること自体が悪ではないのですが、情報の取捨選択やソース元の確認は以前よりも非常に重要になっていると感じます。大人ですら間違えるのですから、小学生には難しいと言わざるを得ないと考えています。

長男からよくYouTubeをみたいと迫られます。上記理由により、うちではYouTubeはまだ見せることを禁止しています。※親が特定の動画を一緒に見るのはたまーーにやります。とはいえしばらくしたらスマホを持たせざるを得ないでしょうし、その時にはYouTubeを含めインターネットを自分で見る時が来るでしょう。その時までに、情報の取捨選択ができるように、何が正しいか正しくないかを自身で判断できるように、頑張って教えていきたいと思います。そして偉そうに言っていますが、何より自分がまず、その「あたりまえ」のことをできるように引き続き気を引き締めて生活していかねばと思うのです。

気づけば4,000字以上…長文失礼しました。次回からまたレビュー記事に戻ります。

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