四角

透明な影を忘れたのか?
おびただしい数の幽霊が説教してくる。
一刻も早くこの場所から抜け出したい。
影なんて誰も見ていないだろう。
普通にいてもいいだろう。
幽霊が幽霊たる所以。
影の問題を飛び越えて存在感。
さまよう幽霊の圧。
熟考に熟考を重ねたその姿、まさに生きている。