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忙殺されているあなたへ――映画『MONDAYS』を観て

日々の仕事に忙殺されるなか、後輩や先輩たちの意見を聞いているようで、全く耳を貸していない時がある。

誰に助けを求められないと思い込み、「自分がしっかりしなければ」と自分で自分を追い込んで苦しんでしまう時がある。

そして「結果を残さなければ」と、焦りでクラクラする時がある。

映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』を観ていたら、笑いながらも、そんな情けない、けど必死な(今もたまに現れる)あの頃の自分を思い出す。

この映画では、とある小さな広告代理店のオフィスで起こった"社員全員タイムループ"を描いている。

主人公・吉川朱海は、転職希望の大手広告代理店による案件のプレゼンテーションを控えていて、資料作りに必死。社畜よろしく、クライアントの無茶ぶりに食らいついていた。「一週間後には解放される!」、そんな思いで臨んでいた地獄の一週間が、実は何十週にもわたってタイムループしていた。

社員たちが1人ずつ、同じ一週間を繰り返していることに気づき、なんとかそのループの脱出を試みようと悪戦苦闘するストーリー。

ループに気づく前と、気づいた直後くらい、吉川の誰にも頼ろうと思えない、信用できるのは自分だけだ、という目に胸が締め付けられた。

途中、ループを活かして最高の状態で転職しようと、吉川がスキルアップしていく様子が痛快ではあるけれど、どこか物悲しい気持ちにもなる。

そうじゃないぞ吉川! スキルアップも大切だけど吉川! 組織で働くってまどろっこしいこともあるけど吉川! 働くって、一人じゃできないんだぞ吉川! 挫けないで吉川!

と、自分と重ね合わせて吉川を鼓舞(?)している自分がいた。

そんな、一社会人として、ちょっとホロっとくる部分もありますが、基本的にはコメディー調ですごくテンポが良い映画でした。

ループを抜け出す鍵である、マキタスポーツさん演じる部長。彼にループしていることに気づいてもらうため、社員みんなで寄ってたかって社会人スキルを活かして奮闘する姿が最高に面白いです。

今年も残り2ヶ月。「今年のことは今年のうちに」と頭の中で忙しなく予定表を組み立てている方も多いのではないかと思います。

映画『MONDAYS』は上映時間82分。ぜひ、ちょっとした息抜きにご覧になってみては?

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