経営者のアンバランスを生かすNo2のありかた


経営者とは、抜群のアイディアマンであり、組織を掌握する人間性を備えた卓越したビジネスマンのイメージをもっていた。しかし、経営者の近くで働く機会が多くなると、そういったイメージは全く当てはまらないという感覚を持つようになった。

私は、経営者に直接なぜ経営者になったのか?と問いかけてみることが多くなった。

特に、前職の友人は独立起業していくメンバーが多かった。結果的に、多くの人が社長である。
社長なった動機の大半は、「どうしても捨てきれない劣等感を解消したい。その方法がビジネスである」であった。劣等感は、18歳までに起きた強烈なネガティブな原体験をベースとしている。その偏った感情を解消するように強烈なエネルギーが生まれる。そのエネルギーにひかれた数名が加わり、起業直後は爆速の成長が始まる。時には、パワハラのようなエネルギー、相手に強烈に求め、振り回すようなマネジメントをしつつ、自己の劣等感の解消に邁進し、組織は大きくなっていく。

しかし、そのアプローチが通じなくなるのがいわゆる50人の壁と呼ばれるものだ。社員から見れば、社長の劣等感から生み出される強烈なエネルギーなんて、「しらんがな」という感覚。

このタイミングで組織崩壊を起こす。強烈に社長が自己を振り返り、自己の劣等感の裏返しという’自分視界’から、そのエネルギーを同じ船にのるメンバーとともに共有する’全体視点’を学んだ社長のみが次のステージに進める。

アインシュタインが「常識とは18歳までの偏見のコレクションである」と言っている。この「常識という名のもとの偏見」を手放したときに、自分の劣等感の解消にとどまらず、全体性を帯びた事業へと変化し、社会との相互性が生まれてくる。

そんなプロセスには、経営者が経営者自身を振り返り、対話できるパートナーが必要であると考える。決して、否定せずゆっくりと問いかけ続けてくれるパートナーが。そして、あなたの大切な偏りを全体性を帯びた組織のものへと進化させてくれる相談相手はいますか?もし、こんなプロセスにご興味がある方がいれば、お声がけください。あなた自身が手放すべきものと大切にすべきものの理解を深めていきましょう。


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