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【若林源三解体新書】#7 ~家族の肖像2 その金は『愛』ですか? 前編~



★原作・アニメから一個人があれこれマニアックなことをして満足しているだけですので色々ご容赦願います。なお、noteアプリや使用ブラウザによっては挿入画像がうまく表示されない場合があるようです★





若林くん小学2年生の時のお父さんからの誕生日プレゼント、安くても約50億円程度です、たぶん。


なお、これは超世界的なサッカー漫画『 キャプテン翼 』の主に若林源三くんについての考察文です。この記事における断定的な記載は原作及び今年の4月より偶数月発行の『 キャプテン翼マガジン 』(集英社グランドジャンプ増刊)vol.1及びvol.2掲載のスピンオフ『 キャプテン翼MEMORIES 2 』に基づいています。
ちなみに『キャプテン翼マガジン』vol.5は、12月3日木曜日発売。


静岡県南葛市の名士として認識される家の三男坊・若林源三。この若林家の祖先は江戸時代の駿河の豪商。そして、現在は明治時代設立の会社を三代目若林修造(若林くんのお父さん)が継いでいます。

この若林くんは、というか若林家は、こんな『大金持ち』という設定です。当り前のようになっている事実として、『広大な屋敷の庭に彼専用のサッカーコートがある』と連載当初から描かれています。


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↑ ↑ ↑ 静岡県南葛市・若林邸(イメージ画)(原作の絵と結構似ている)




↑ ↑ ↑ 上のコマは現在の様子(20歳を過ぎた翼くんが屋敷を見ている)、下のコマは翼くん達が小学校6年生当時。いつの時代でも若林の家はでかい屋敷なので、市内の丘からよく見えます。

余談ですが…初登場時(下)より現在(上)の方が小さく見えますね。節税対策か何かで、使っていない無駄な庭などの部分を切り離して売却したのでしょうか。



↑ ↑ ↑ この若林家のお父さん・修造さん、長男・修一さん(メガネじゃない方)、次男・栄二さん(メガネ)、三男が源三くん(テレビの中)です。このコマの女性に関する記述は物語中に一切ありませんが、お母さんと家政婦さんとみるのが自然でしょう。


テレビが箱型のブラウン管?ですね。

なお、祖父母の存在は現時点で不明です。






☆では、どの程度のお金持ちなのでしょう

ならば、あのでかい屋敷の若林家の総資産はどの程度でしょうか。と、自分なりに考えそれなりの論拠は書いたつもりですが、数字や用語はネットから適当に拾っているので、もし盛大な誤りがあったら申し訳ありません。
結論を言ってしまうと……自分が貧相ゆえあまり詳しくは想像できません(苦笑)。

まずは不動産。

初登場時の屋敷のこの目立ち方、そして庭にサッカーコートを余裕で造れることからして、広さのイメージは東京都内の小学校の敷地面積程度とすることにします。
東京都某区内の小学校の敷地面積は、学校によりますが約1万㎡程度。この数字を参考にします。

先に掲げた屋敷のコマ、広い方で見ると、近隣の家の土地面積が200㎡として、家が50戸分程度はあると見ても良さそうなので、1万㎡という数字はそれ程外れていないと考えます。
若林家からは富士山が間近によく見えるので(2018放送のアニメによる。)、その立地から同じく富士山が間近に見えそうな静岡県富士宮市を参考にしてみます。近年の土地取引価格相場、1㎡あたり3.3万円のようです。したがって、若林邸敷地面積1万㎡の価格は、3.3万円×1万㎡=3億3000万……あれ?何だか豪商イメージより安い!!(笑)
これが静岡県御殿場市の場合、取引相場6.2万円/1㎡なので、6億2000万円に上がります。新幹線の駅のある静岡県清水市で取引相場7.5万円/1㎡なので、7億5000万円。ちなみに、清水市のお家の平均専有面積が248㎡だそうなので、上記のとおり周辺の家の敷地を200㎡と仮定したわけです。

駅近かどうかなど条件で当然変わりますが、とりあえず屋敷の敷地、どう頑張って多く見積もっても10億円には届かないといったところでしょうか。東京の銀座の価格で計算しても仕方ないですしね。

屋敷の建物価格はどうでしょう。

古いから無価値などと味気ないことは考えず、建物の造りは良く使用状態も悪くないので多少価値があると思いたい。見た目は洋館であり大理石などそれなりにいい素材で造られていたら、根拠はありませんが古くてもざっと1億円くらい……無理かな、根拠はないのですが頑張っても5000万円程度でしょうか。


従って、若林邸、屋敷の土地建物で頑張って10億円弱程度といったところ。


……正直、大金持ちというにはあまりインパクトのない数字です。
東京23区や京都市中心部の不動産はもっと高値。
東京銀座辺りや京都市内の100㎡程度の分譲マンションの現在の価格、高額のものを拾うと約1~3億円程度のようです。

しかし、これはあくまであのでかい屋敷部分だけ。
若林家は『地域に影響力のある地元の名士』ということなので、昔から築いた財産がそれなりにあるはずです。
土地は他にもゴロゴロ持っているに違いありません。賃貸物件も多数所有し家賃収入もそれなりにあることでしょう。
当然預貯金、そして、明治時代に会社を次々と設立した家なのでそれらの会社の株式が相当あると思われます。

会社創業者の一族ですから、会社の株をお父さんなど一族で保有している可能性は大きいでしょう。
会社もうまくいっている様子なので、株価も悪くないとしたら資産価値は大きいものでしょう。

しかし、結局のところ、具体額はちょっと想像つきません。

 
そこで、別のことを参考にします。

今年の長者番付をちょっと見てみますと、ランキング入りする方というのは、資産を数千億円お持ちです。ランキングが下がれば資産額も下がりますが……50位くらいになると、数百億円。
数千億円とは、庶民の私からしたら全くピンときません(笑)。ただ、何となく、若林家の場合は不動産はあっても大都市の都心部ではないのでそれほど高額にならない、逆に会社の株式は保有していそうだ、ということで、数千億と評価するよりは数百億円レベルの方が現実味が出る気がします。

お金持ちというのは、一人の名義には財産を集中させていないはずです。節税対策で修一さんや栄二さん名義の預金もあることでしょう。それらを合わせた若林家総資産額ということでとりあえず800億円前後でどうでしょう。
これなら、家の庭に誕生日プレゼントのサッカーコートがある、誕生日プレゼントが学校のサッカーグラウンドである、という豪快なエピソードがある地元の名士に相応しい感じがします。

また、下記の『お誕生日プレゼント』の数字的にも筋が通る気がします。

 

☆『お誕生日プレゼント』のお値段は?

そんな総資産800億円前後の家の可愛い三男坊。お父さんは彼に、年に一度の誕生日プレゼントとして『好きなものを何でも』与えます。文字通り、要望されたものは何でも。彼が世界よりも広い宇宙へ行くことを夢見る少年で、自分専用ロケットで宇宙に行きたいと所望したら、宇宙開発を会社の事業としてロケットを造ったのでしょうか。
幸い(?)ただの(?)サッカー少年が欲しがったものは、小学2年生の時で『世界のサッカービデオ100巻』です。まあ、こういう市販品を購入するなら、物凄いお金持ちでなくともこれは用意できそうです。しかし、他にもう一つプレゼントがありました。それは、『学校にサッカー専用のグラウンド』を造ってほしいというもの。
なお、その翌年の小学3年時の誕生日プレゼントとしては、『この屋敷にナイター付きの個人専用サッカーコートを造らせた』というものです。これは、若林家長男の修一さんがそう言って紹介しているのですが、これは変な言い回しをしたものだと思いました。家の中の物にあえて『個人専用』などという言葉をつけるということは、弟・源三専用であって、俺達兄弟といえども勝手には使えないんだぜ、とあえて強調したかったのでしょうか。

詳細はこの記事の後編に書きますが、若林家が修哲小中学校を作った可能性は非常に高いと思います。しかも、若林修造さんは学校の理事長。その鶴の一声で専用グラウンドが整備された。まあ、個人が希望したプレゼントではありますが、所有者(?)本人が卒業後に西ドイツへ渡ってしまっても、引き続き学校のサッカー部のものとして使用されたと想像します。
俺様のグラウンドだから俺様の言うとおりに使え!という様子も原作には全くありません。

では、この修哲小学校のサッカーグラウンドの建設費用や観客収用人数はどの程度なのでしょう?

参考ですが、

○浦和美園のスタジアム
 建設費約356億円で約6万4,000人

○味の素スタジアム
 建設費約307億円で約5万人

○柏レイソルの三協フロンティアスタジアム
 もともと5,000人程度の日立製作所のスタジアムを改修し現在は1万5,000人。収益を上げるためにはより大規模に改修すべきでそれには100億円程度集めたいという試算をお見かけしました。

また、全く別の地域ですが、既存のスポーツ施設をJリーグのチーム用に数十億円かけて改修したところもありました。

……では、修哲小学校のサッカーグラウンドの規模はどの程度でしょう??試算しました。
 
参考にしたのはこちらのコマ ↓ ↓ ↓


グラウンドというか、スタジアムという方が相応しいですね。このコマの描き方から、両端の椅子の脇がそれぞれ通路だと考えると、通路と通路の間に設置された椅子に10人は座れそうです。

椅子のように描かれた部分を含む座席群を下段、ただの横線で描かれた部分を上段とします。上段の前後に約6列、下段の前後に約25列。横1列に10人×前後合計31列で310人。左右を通路で挟まれたこの1ブロックで切りよく300人着席可能とします。

それが、スタジアム内に何ブロック分あるのでしょうか。

小学生の11人制サッカーのコートの大きさは、80m×50mだそうです。なお、2011年より全国少年サッカー大会で導入された8人制のサッカーコートの場合だと68m×50m。2020年現在22歳くらいの若林くん(時代について深いこと考えるのをやめましょう。)の場合、小学生時代は当然11人制です。

上記で定義した1ブロックの幅は、横に10人、一人分の座席が約50センチとして約5mです。

5m分が、フィールドのサイドライン80mの距離分なので、80÷5×2(両サイドなので2倍します)=32……32ブロック分あると考えます。

同様に、50mのラインの方で、50÷5×2=20……20ブロック分です。

  32+20=52ブロック分

1ブロックで300人座れる計算なので、
300人×52ブロック=15,600

……約1万5000人収容クラスのスタジアムです。実際には、フィールドの縦横と全く同じ幅の座席とはならないので、もっと多いと考えられます。 従って、規模感は柏レイソルのスタジアムと考えていいのではないでしょうか。……小学校のスタジアムとしては立派すぎる!!


そして、その建設費は。
柏レイソルのスタジアムで改装の場合ですが、100億円という数字、他の味スタの人数を約3分の1程度にして考えて建設費も3分の1としたら、やはり100億円近く。

つまり、こうして雑に試算しても約100億円程度。ちなみに、若林くんが小学生の昭和の時代の物価は今よりも安い。昭和40年頃と現在の物価を比べると、『企業物価指数』(企業同士で取引される物の価格に関する数字)というもので現在の方が約2倍。

そのように色々考え合わせると、昭和当時で約50億円程度、現在の価値で100億円程度とするのが妥当ではないでしょうか。

プロチームが使用しファンが楽しめる仕様にする必要がなければ、様々なコストを抑えられるかもしれません。しかし、名門私立小学校のスタジアムが陳腐で安普請すぎても恥ずかしいですしね。


 ↑ ↑ ↑ 公立の南葛小学校の子達が羨む『 いいグラウンド 』だそうです。


↑ ↑ ↑ 満席だと、この迫力ですから




……たった一人の小学2年生の希望で動いたお金としては大きすぎますが、若林家はこれを易々と実現するお金持ちだということです。従って、総資産が800億円という数字はいい線いってるのではないかと思います。


……桁はまったく違いますがもう少し現実的な数字の感覚をいえば、預貯金が800万円程度・住宅ローンで購入し返済中の持ち家アリ・年収600万円程度のご家庭で考えてみます。お子さんを私立の中学や高校に入学させるために初年度に100万円近くに支払うケースが多いようですが(東京近郊の場合)、これは、そんなに無理ではないのかな?と。

そう考えると、若林家のこの800億円という数字はあくまで総資産でありお父さんの年収が他にあるはず。1年に1回の誕生日プレゼントに、50~100億円使ってもきっと困らないでことしょう。毎年は難しいかもしれませんが……




お父さんが若林くんに何でも欲しいものを買ってあげるのは1年に1度だけです。その機会にありったけの経済力を用いて何でも希望を聞いてあげるのが、可愛い末っ子に対するお父さんの愛情なのでしょう。



そして、可愛い三男坊だけでなく、兄二人にも父親がきちんと注いだ愛情があると思われます。それが、彼らのために建設された『修哲』という学校ではないか?と考えています。

が、長くなりすぎるので、この続きは後日にしたいと思います。




(2021.11.11一部書き換え)

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