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夢の話⓬ー事故で感情を失しかけたー

いつものように朝、目が覚めた。

朝食を食べ、仕事の身支度をする。通勤手段は電車。

7時10分ごろの電車に乗って、3つ目の駅で降りる。
乗車時間にして、20分から25分程度。


この時間帯の電車は通勤ラッシュほどの混み具合はなく、
座席に座ることができる。


いつものように、ラジオから日々のニュースをインプット。

目的の駅に停まろうとしたとき、

キー

というブレーキ音と共に、大きな電車が横に傾き始めた。


突然のことに座っていた私は
捕まるものもなく、勢いよく前へ倒れた。


目を覚ますと、白い天井。

(ここはどこ?)

起き上がろうとすると、
何かが引っかかって起き上がれない。

遠くから名前を呼んでいるように聞こえる。
その声を聞こうと首を振ろうとしても首が動かない。


何があったんだ?!


「首が動かないということは手足も動かない」ことを思い出し、
再び目を閉じた。


そこから、目を覚ますと天井は白いままだった。


さっきよりは首がゆっくり動かせた。

耳も少しずつ聞こえ始めた。

家族の声が聞こえる。母や父が医者と何か話している声。

母から伝えられたことが、

「これから先、リハビリで体を動けるようになるけど、
 あることだけはできづらくなるかもしれん。」

(あることって何だろう?)


「そのあることはね、感情表現
 うれしいであったり、怒ったり、泣いたり、笑ったりすること。
 頭の感情を司るところに大きなダメージを受けて、
 顔で表情を出しにくいかもしれない。
 全くできなくなったわけでないと言っていた。」と淡々と話した。


・・・・・。理解が追いついていない。

体は動かせるようになっても、
感情表現しにくくなるかもしれない?


ん??🙄🙄


※ここからは空想の話※

そこからリハビリしながらの病院生活。

リハビリをし始めて2週間が経ったある日。
事件の詳細を父から話された。

「そのとき、突然の強風により線路が少しズレていた。
 それに気づかず電車は脱輪し横に倒れた。
 けが人はカズピロコウと通学途中の高校生数人ほど、
 大人は軽傷で済んだらしい。」


怒りという感情もなくなったのか、表現しがたいものになっていた。


苦しいリハビリをして、
数少ない友達や職場の人、親戚や家族が話に来てくれる。

感情があまりないため、聞き流すだけ。

唯一、健康な時と病院の消灯時間が同じだったこともあり、
静かに目を閉じた。


朝になり、目を覚ますと、現実の世界に戻っていた。5時半の朝だった。※

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