#009 人の覚悟に触れて僕も決意した
こんにちは、松本和也です。
職業(肩書)はインハウスのデザイナーで、プロダクトデザインを軸にユーザーエクスペリエンスの最大化を図るべく、垣根なく様々なことをやっています。
昨日、夜な夜な行われた打ち合わせで感じた、人の覚悟と人生の過酷さを綴ります。#ただの飲み会
ちなみに本題までが長いのでお付き合い下さい。
大局観を持つ
『木を見て森を見ず』ということわざがあります。『木を見るな森を見ろ』という言い回しで使われていたりもします。個人的には『 " 大局観を持つ " 』という言葉が好きで、これも『木を見て・・』と同義だと捉えています。
いずれも、目の前の細部にしか目を向けていないと広い視点で物事を捉えられない、だから俯瞰的な視野を持つことが重要だよね、という意味です。
社員全員が経営者思考でいられたら会社としては強いと言われますが、これもそういった意味を多分に含んでいると解釈しています。
そして、この考えが重要だということは恐らく多くの人が理解していることで、各々実践しているかと思われます。そして僕もその1人です。
僕が実践している、もしくは意識しているコトを例として挙げるとすると
・プロダクトのマネジメントだけでなく、ローンチまでのスケジュールを管理
・プロジェクトが最終的に勝つ為にすぐに出る自分の結果は負けておく
・細かい造形は全体のフォルムを構成する一部と捉える
などなど、多分キリが無いですね。
色々な局面やケースに当てはまるからこそ、皆さん実践すべく意識し努めているのかと思います。
自己犠牲の最たるもの
日頃周りを見渡してみると、やっぱり多くの人が小さい事象から大きな事象まで大局観を持って動いているなと観察されます。
そして、そこには自己犠牲が付いて回るとも思われます。
会社、友達、カップル、家族など、何かを勝たせるために自分のリソースを使う、、、その不満を漏らしているシーンって良く見かけませんか?
不満を漏らしているということはこれはやはり自己犠牲に当たると考えます。
#自己犠牲に当たらないように立て付けを設計しておくことも重要ですが 、それはまた別の記事で。。
この " 自己犠牲の最たるもの "を見た、というのが本題です。#本題までが長い
そんな決断。。。
彼はあるプロジェクトに技術者として参加されており、僕が見る限り技術の側面でのキーマンです。大きな問題が起きても基本的にネガティブな発言・発想がなく、分析と対処により淡々と乗り越えさせてくれます。一連の流れを楽しんでいるようにも見える程です。#それが一度や二度ではないから凄い #難しいプロジェクトなんです #なぜネガティブにならないのだ
そんなプレイヤーがなぜ生まれたのかと言えば、やはり技術者としての開発が好きで、とことんやり抜いて来たからです。そして当然その道のプロフェッショナルとして極めることを考えているのかと思います。
とはいえキャリアも積んで来ている為、プレイヤーとしてだけではなく後進育成も仕事として行っております。そしてコミュニケーション能力も長けているので本人も周りの方々も楽しそうなんです。#無敵かよ
ところがある日
打ち合わせに彼が現れず、技術者の彼がチームから外されたと聞かされました。
そして約半年後、彼は肩書を『営業』に変えて戻って来ました。
聞くと、なかなか結果の出ないプロジェクトに人を投入し過ぎている、他にも技術者が必要なプロジェクトがある、これらの理由から人を減らさざるを得ず、やむなくチームから抜けたとのことでした。
ここまではある話だと思います。
肩書を『営業』に変えて戻って来る、、『営業』としての能力があることも凄いけど、この一連の決断、色々と凄いですよね?
僕の考える凄いポイントをまとめると
・プロジェクトから抜けたくなかったが部下を育てる為に自分が抜けた
・プロジェクトに貢献するために他のポジションでの可能性を探った
・技術者だったら少ないであろう板挟みになる『営業』の世界を選んだ
・他のプロジェクトは他の技術者に渡した
" そんな決断。。。" 自らできますか?
ちなみに僕の考える凄いポイントは推測も入っていますので、昨日答え合わせをしたところ
『んー。。すごいなー。ふふふ』
と仰ってたので正解です。
大局的な成功を望み多くの自己犠牲を受け入れ、過酷な道を選んだその覚悟に触れて、絶対にプロジェクトを成功させようと改めて決意しました。
良いプロダクトを生みます。
では、今週も良い週末を。
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