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『あの頃。』備忘録

生粋のオタク人間なうえ、ハロも好きなので「これは見なくては…!」と思い見てきました!いや〜、知ってたけどあややマジでかわいい。ヤバい。 …とまあそれはさておき、ジャニオタとしても刺さるところがあったので書き留めます。
(※ややネタバレを含みます)

超ざっっくりいうとハロオタな男子たちがアイドルを愛しながら日々を過ごしていく話で、みんなどうしようもない人生をアイドルに救われ、生かされながら歩んでいきます。
年も仕事も違う人が、秒速で仲良くなれる手段としてのアイドル。
改めて、「アイドルって最高だな!」と思いました。私、きっと一生アイドル好きなんだろうな。

この映画の中で私が印象に残ったのが、みんながバラバラに人生の転機を迎えていくシーンでの、
みんな、ハロプロと同じくらい大切なものを見つけて、それぞれの道を歩いていく。
という語りでした。 

「アイドル”より”大切なもの」ではなく「アイドルと”同じくらい”大切なもの」。普通の人からしたらほとんど変わらないと思うかもしれませんが、私はこの数文字に大きな意味があるような気がしました。
誰かの大切な推しや趣味は、その人の人生にとっての副菜じゃなくて、自分の実生活と並走するもうひとつの大切なものなはずで。
私自身も、「自分の夢も生活も大事だし人生を推しに全振りするつもりはないけど、決して彼氏やもっと大切なものができるまでの『暇つぶし』ではない」とずっと思っていました。
だからこそ、「早くアイドルや推しより彼氏見つけろ」的な言説を散々投げつけられてきた私にとって「アイドルと同じくらい大切なもの」という言葉はすごく腑に落ちる表現だな、と思いました。
最近主人公がオタク設定のコンテンツ多いけど、ここをうまく表現できてるのって意外と少ないような気がするし、結構大事なポイントな気がします。(個人的にはですが。)まあ実話を基にした本が原作なので当然と言えば当然なんですが、この点以外でもオタク的に見ていて嫌なオタク像の描かれ方はなかったなと思います。

この言葉を聞いた時、たまたまこの前日にオタ友と話していた話題を思い出しました。それは、「いつまでオタクでいられるのか」。
「いつまで推しに沸いてていいんだろう。ファンサ欲しいとか、いつまでも言ってたらダメなのかな。」いつも明るく推しにまっすぐで熱い彼女が不意にぽつりとこぼしたその一言は、意外で、すごく重い言葉のような気がしていました。

あの頃。の後半はまさにこれに対する答えのように感じました。
ハロのことが大好きな自分のままで、就職したり夢を見つけたりして生きていく。昔みたいに毎日一緒に騒げなくなっても、四六時中推しのことだけ考えて生きてはいられなくても、それでもアイドルが好きな気持ちは変わらないし、たまにある仲間と過ごす日々の楽しさも変わらない。
集まった時は昔と変わらずはしゃいで、推し以外のところでも支え合える仲間になっていく。それでいいんじゃないかな、と思いました。
少なくとも今のところ、私はそう思っています。

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ここからは普通に映画としての話ですが、キャストの皆さんがめちゃくちゃ良かったです…。
再現度が高すぎて「私知ってる!見たことあるよ、このオタクたち…!」となりました。よくあるチェックシャツ+ウエストポーチみたいなステレオタイプじゃないし、やりすぎてなくてマジで既視感のあるオタクでした。
あと、大学祭のシーンでロマンティック浮かれモードにノるオタクたちがマジで良かった。彼らがジャンプしながら目を輝かせている姿は、多分私たちがペンラを振り回しているのと一緒なんだろうなあ。これはどう感じるか人それぞれだろうけど、私はめちゃくちゃ美しいと思いました。
好き、に真っ直ぐな人って素敵じゃない?(by オタクな推しがいっぱいいる人)

あと、仲野太賀さんが演じていたコズミンがヤバめのオタクをめちゃくちゃ忠実に再現されていてびっくりしました。
月並みな感想だけど俳優さんてほんとに凄い、、、。コズミンはネット弁慶でイキリオタクで下心の塊で社会にあんまり適合できない人という感じのキャラで、途中まで「ヤバい人やな…」という感想しかなかったんだけど、そんな彼が終盤末期ガンになって弱っていく姿が前のヤバさとの対比ですごく切なく感じて。いっつも何でもかんでもすぐキレてたのに、生前葬のライブで、みんなで恋ing歌ってる時に劔さんが後ろ向いて泣いてるのを見て笑いながら「何泣いてんねん、笑えや!・・・あの頃、おもろかったなあ。でも、今泣いてる自分もおもろいんちゃうん?」と肩組んで穏やかな顔で返したのを見て「もう怒らなくなってしまったんだ…」と涙が出てきました。

あと、この映画のもう一ついいなと思ったのが、「あの頃も毎日楽しかったけど、今が一番楽しい」というところ。
こういう青春を振り返るみたいな話だとどうしても懐古がメインになってしまうけど、そこでとどまらずに、ずっと「今が一番楽しい。」と言える主人公めちゃくちゃ素敵だなと思いました。
でもそれを支えてくれるのはあの頃の思い出や仲間の存在だったりするもので。
それを忘れずに私も「最高に楽しい」を更新し続けながら年をとっていきたいなあと感じました。


P.S.次の日、朝起きてテレビつけたら、松坂桃李じゃない本物の劔さんが奥様と一緒に「今のハロは豪華客船です!!!とスタジオの皆さんを置き去りにするほど熱く語っていて、「やっぱりオタクっていいな!!!」と思いました。笑
あと、あやちょのソロライブのレポ記事見てたらベーシストとして劔さんが出ていてすげぇ…!と思いました。夢あるなあ。


途中真面目っぽいこと書いたのに最後追伸で超ふわっとしたこと書いてしまいました。笑

自己満クオリティ、お粗末さまでした。お読みいただいた方(いるのなら)、ありがとうございました。

また気が向いたら何か書きます。笑

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