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【DIY】シガープラグ交換

こんにちは。
自立に向けてログハウスづくりをはじめたとっとです。

仕事で遠出をすることがしばしばあり、わが家のセレナはちょっとした車中泊仕様になっています。

ちょっとした、というのは、

  • 冷蔵庫を積んでいる

  • ポータブル電源を積んでいる

  • 太陽光パネルを積んでいる

  • 後方3列目のシートを外して木の板を張り、寝られるようにしている

  • 後方側面の出窓部分に収納棚をつけている

  • 運転手&助手席のすぐ後ろに収納棚をつけている

といったもので、こうやって列挙してみると全然ちょっとしたものではありません。


この車中泊仕様の中でも、これからの暑い季節にめちゃくちゃ重宝するのが、冷蔵庫です。

この冷蔵庫はポータブル電源に接続して、常に冷え冷えです。


気づいたら冷蔵庫がOFF

最近、この冷蔵庫に入れていた缶コーヒーがぬるいなぁと思い、何気なく見てみると、冷蔵庫の電源がOFFになっていました。

どうやらポータブル電源の12Vシガーソケットに接続しているプラグが接触不良のようで、少し触っただけで冷蔵庫の電源が入ったり切れたりします。

映っていないところで、電源側のシガープラグを少しお触りしています。

走行中の振動が原因だろうと思い、車を停めたあとは毎回シガープラグの接触を調整して運用していましたが、どうも走っていない静定状態でもかなり接触が不安定なようで、どうにかしたいと思いあぐねます。

【注意】
以降、わたしが実際におこなった処置をまとめていますが、いずれも自己責任でおこなっています。真似されることで解消することを保証したり、作業に伴う機器の故障について責任をとれるものではありませんので、ご了承ください。


冷蔵庫の消費電力

なにはともあれ検討の前提として、冷蔵庫の消費電力を確認しておきます。

手持ちの冷蔵庫は、2021年に購入したEENOUR製の52L容量のものです。

当時は神奈川でサラリーマンをしており、毎晩飲むわたしの缶ビール専用冷蔵庫として使っていました。

コンプレッサーが稼働しているときや、庫内温度が下がって待機しているときなど、消費電力は一定ではないはずです。

インターネットで仕様を確認してみると、約55Wとありました。

ちなみに冷蔵庫に通電されている状態で、ポータブル電源のディスプレイ上の出力Wワット数を見てみると、約48Wでした。

ということで、冷蔵庫の消費電力は約55Wを前提に検討を進めます。


方針

接触不良といっても、
(1)ポータブル電源のシガーソケット側なのか、
(2)冷蔵庫付属ケーブルのシガープラグ側なのか、
(3)はたまた両者の相性(?)なのか、

どこかに原因があるはずです。

ちなみに、もし(1)のソケット側に原因があるとすると、修理するのは素人では困難なので致命的です。(ポータブル電源の分解はかなり尻込みします)

まずはケーブルを切ったりせずに、接続変更や変換などでどうにか解消できないか検討することにして、どうしても無理そうであれば、既存のケーブルを切断してコネクタ加工することも辞さないことにします。

ちなみにシガープラグが抜けにくいように隙間に詰め物をする方法もあるようです。これは一時的な処置にはいいかもしれませんが、接触不良そのものの解消にはならない気がして、この案はこの時点で却下としました。


100V AC案

手持ちの冷蔵庫は車載用の12V供給のほか、100V ACでの供給も可能で、そのための電源コードも付属しています。

この100V供給に変更するのであればケーブルを変えるだけなので一番簡単なのですが、その状態で冷蔵庫を常時つかうためには、ポータブル電源のAC出力を常時ONにしておかなければなりません。

そうすると、常時、電源側のDC→AC変換部分の電力を浪費するため、この案は却下としました。



USB変換案

次に検討したのが、冷蔵庫側のシガープラグをUSBコネクタに変換して電源に接続する案です。

インターネットで調べてみるといくつか変換ケーブルが存在するようで、これは使えるかもしれません。

そこで、手持ちのポータブル電源のUSB出力ポートを確認してみます。

使っている電源は、EENOURのF2000というポータブル電源です。

冷蔵庫の消費電力は55Wを前提とすることにしましたので、この中で使えそうなのは、一番下のPD 100Wと記載されているUSB-Cタイプのコネクタになります。

ということで、変換ケーブルを購入してみました。

Amazonで1,400円ほどでした。

最大使用電圧20V・最大許容電力65Wということで、12V・55Wの冷蔵庫を賄えそうです。

冷蔵庫からのシガープラグをこの変換ケーブルのシガーソケットにさし、変換ケーブルのUSB-Cコネクタをポータブル電源に接続します。

結果、冷蔵庫の電源はONになりましたが、この変換ケーブルのシガーソケット部分で接触不良が再発しました。

このことから、冷蔵庫付属ケーブルのシガープラグ側に原因がある可能性が高くなりました。


シガープラグ交換案

どうやら冷蔵庫側のシガープラグに原因がありそうなので、このプラグ部分のみ交換してみることにします。

USBに変換するケーブルはまたなにか別でつかうとして、次はこちらを購入してみました。

エーモンというメーカーのシガープラグ部分です。

対応消費電力は120Wのものを選びましたが、よく考えてみればヒューズは元の冷蔵庫付属ケーブルのシガープラグから移植するので、もっと低い対応電力で安いものでもよかったです・・・。


この新しいシガープラグは、通電するとLEDが光ります。

そこで、このシガープラグをポータブル電源のシガーソケットに挿した状態で接触不良が解消されるか、先に確認してみることにします。

【注意】新しいシガープラグの反対側の2本の線が接触した状態でシガープラグをポータブル電源に接続すると無負荷のためショートし、電源を壊すかもしれませんので慎重にやります。正確には先にシガープラグ側のヒューズが飛ぶかもしれませんが。

シガープラグと反対側の線2本が絶対に接触しないように注意して持ちます。
(本当は絶縁テープなどをそれぞれに巻くとよいです)

その状態で新しいシガープラグを電源にさすと、プラグのLEDが青白く光りました。

さらにこの状態でシガープラグをさわりまくってみます。

LEDが頻繁に消えることもなく、接触不良は起こしていないことを確認できました。

確認がおわったらプラグを抜いておきます。


それでは、このエーモンのシガープラグを冷蔵庫付属のケーブルに接続していきます。


まず接触不良を起こしていると思われる冷蔵庫付属ケーブルのシガープラグを分解していきます。

先端の赤いプラスチックをひねって取りはずし、中央のプラスネジをはずすと分解できます。

真ん中のヒューズが入っているラインが+(プラス)、両端にあるへの字のような金属部分がー(マイナス)ですので、プラス側につながっている黒いケーブルに目印をつけておきます。

目印をつけたら、はさみで切ります。

はい。もう後戻りできません。

向かって左側が冷蔵庫付属のケーブル、右側が今回購入したエーモンのシガープラグです。

エーモン側のコードはもともと1mほどあり長かったので、20cmほどにカットして接続することにします。

それぞれのプラスとマイナスを整合取りながら線をつなぎます。

エーモンのパッケージ裏側をみると、白ライン入りのコードがプラス側とのことです。

あらかじめ熱収縮チューブをかぶせておき、さきほど目印をつけた冷蔵庫付属ケーブルのプラスラインとエーモンのプラスラインの被覆をむき、銅線をひねって接続します。

同様にマイナスライン同士も接続します。

熱収縮チューブをたぐり寄せて接続部分に被せ、はんだコテやライターなどで炙って収縮させます。

さらにそれぞれをビニールテープをぐるぐる巻きにして絶縁します。

すみません、ぼやけました。

簡単に通チェックします。

冷蔵庫側のコネクタを見てもプラスとマイナスの識別がよくわからなかったので、極性については間違っていないものとします。

ここではプラスルートとマイナスルートのそれぞれがきちんと導通していることと、ケーブル内でプラスとマイナスのショートがないことぐらい見ておきます。

マイナスルート通あり。

プラスルートとマイナスルートのショートなし。

プラスルート通あり。

プラスルートとマイナスルートのショートなし。

導通チェックOKなので、ケーブルの加工は終了です。


最後に、シガープラグのヒューズを元の冷蔵庫付属ケーブルのシガープラグに入っていたものに交換します。

切断したシガープラグを分解してヒューズを取り出します。

加工済みケーブルのシガープラグの先端を回してあけ、ヒューズを交換します。

プラグのキャップをしめなおしたら、完成です。

それではこのケーブルを使って冷蔵庫を電源に接続してみます。

プラグのLEDは無事にひかりました。

冷蔵庫はどうでしょうか。

また見えないところでシガープラグをお触りしていますが、無事に接触不良は解消しました。



まとめ

今回、わが家のセレナに積んでいる冷蔵庫の電源接触不良を解消した一連の作業を記事にまとめました。

これでこの夏は、冷蔵庫いっぱいにジュースを詰め込んで子どもたちと車中泊を楽しめそうです。もとい、仕事で遠出するときも大丈夫そうです。

電気製品の電源に関わる部分なのであまりおすすめはできませんが、なにかの参考になりましたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!





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