現役ドラフト、良かった球団と良くなかった球団の動き~最も良かったのは阪神?~
※お断り
・選手の名前ですが敬称略としてます。
・球団について批判的な内容があります。
苦手な方はブラウザバックでお願いします。
◎はじめに…
今回の記事も前回の記事に引き続き、現役ドラフトの話です。
前回が現役ドラフト前で、今回は現役ドラフト後の、
「現役ドラフト、良かった球団と良くなかった球団の動き」という内容です。
この良かった球団と悪かった球団というのは、現役ドラフトの目的である
「出場機会が少ない中堅選手の移籍活性化を狙いとし、導入を希望しているもの」に沿った動きができているか否かという点で判断しています。
なぜ私がこの目的に沿った動きができているかを重視しているのかは、前回の記事に書いているのでそちらも見ていただけると幸いです。
前書きは以上として、では早速本題に入っていきましょう。
◎現役ドラフトの全体感
まずは現役ドラフトの全体感について、今回現役ドラフトで移籍した選手は12名で、平均年齢は26.1歳、プロ入り年数は6.2年、平均年俸1,166万円でした。来季1軍でバリバリやっていけそうな選手というよりは、2軍の有望株や、もしかしたら使えるかもといった選手が多かったように感じ、現役ドラフトの目的でにはちょっとずれていて、残念に思ったのが率直な感想です。
◎良かった球団と良くなかった球団の動き
では次は今回の現役ドラフトで良かった球団と悪かった球団の動きについて触れていきます。
☆良かった球団の動き
阪神、陽川の選出
個人的にもっともいいなと思ったのが阪神の陽川の選出です。2020年に打率.247、本塁打8を記録した31歳、右打の長距離打者で、今期は主に左投手の代打やレギュラー離脱時のスタメンで45試合に出場し打率.294という成績を残しました。
正直今すぐ一軍で使える選手だと思いますし、出場機会が与えられれば、この年齢からでもレギュラーをとれる選手だと思います。阪神でも需要はある選手だと思いますが、そこは選手の事を考え、親心で選出した阪神が流石だと思います。
また陽川もこの移籍をチャンスと前向きにとらえてくれてるようですので、是非西武でレギュラーの座を奪って活躍してもらいたいと思っております!
まさにこれこそが自分の思い描いてた現役ドラフトのあるべき姿だと思いました。
広島、戸根獲得
次にいいなと思ったのが広島の戸根の獲得です。ルーキーイヤーの2015年にキャリアハイの46登板、防御率2.88を記録し通算158登板、防御率3.96の実績のある30歳の左の中継ぎ投手です。今期1軍では9登板で防御率5.02で2軍でも圧倒的な成績を残しているわけでもありません。
正直この数字だけを見ると来年活躍できるかどうかは難しいように思えます。しかし、ある数字について着目すると、もしかすると来季の活躍が期待できるかもしれません。その数字とはここ数年の戸根の広島戦を除いた防御率です。
戸根の広島戦を除いた防御率
・2019 防御率1.84
・2020 登板なし
・2021 防御率3.76
・2022 防御率2.61
個人的には〇〇別防御率みたいな数字は正直あまり使いたくはありませんが、もしカープが独自に戸根の攻略法を知っていたとしたら、来季十分活躍できると思います。このようにうちならこの選手は1軍でも活躍できるといった根拠をもって選手を獲得するというのもいい観点だなと思いました。
☆良くなかった球団の動き
西武、松岡の選出
最もよくない動きだな思ったのが西武の松岡の選出です。これは選手が悪いとかではなく、選んだ西武のがよくないと思っています。
松岡はプロ入り3年目、通算7登板の22歳の中継ぎ投手です。
若く経験の少ない投手が、環境を変えて来年1軍で活躍できるとは思いません。まだ西武の2軍でやることはたくさんあると思います。
それに中継ぎ投手なんて枠が一つではないですし、敗戦処理、ロングリリーフ、ワンポイント等など一番出場機会を与えやすい選手だと思います。
今回、最初の指名で一番に選ばれたのが松岡ということなので、人気のある投手なのかもしれませんが、もし指名順位を上げるために出したのだとしたら、西武にはちゃんと現役ドラフトの意義を理解してもらいたいと思います。
楽天、正隨獲得
楽天は25歳の右打ちの外野手(オコエ)を放出して、26歳の右打ちの外野手を獲得しました。選手のタイプは違いますが、来季正隨が一軍で多くの出場機会がもらえるとは思えません。なんというか現役ドラフトで抜けた穴を埋めただけの補強に見えました。現役ドラフトの前と後で何が違うのと思いました。
石井一久GM兼任監督のコメントをみてると、チームの補強はトレードで行っているのとのことで、あまり現役ドラフトでの戦力補強というのは考えていないみたいないように見えました。現段階ではただ無難に現役ドラフトを終わらせたかったのかなという風に思えました。
◎まとめ
前回の記事で危惧してたほどのことは起きず、概ね満足はしています。ただ実際の結果を受けて、今後ルール、仕組みのブラッシュアップが必要だなと思いました。
個人的に現役ドラフトは球団-選手-ファンの3者、win-win-winの制度だと
思っていますので来年の現役ドラフトも期待しています。
球団:弱点の穴埋めができ、強くなる。
選手:活躍の場が与えられ、年俸が上がる。
ファン:応援する選手、チームの活躍を見ることができる。
一応今回で現役ドラフトについての記事は最後で、次は「選手の年俸と契約更改」について書いていこうと思います。
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この記事の内容についてもですが、皆さんが現役ドラフトについて思ったことを何でも楽しくわいわい雑談できればと思います。ぜひぜひご参加ください!
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