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冬の食材を食べて応援。3.11つなぐっぺし!

11月21日(水)夕方6時半。
仕事や学校帰りの人などで賑わう逗子駅前。

「みかんとじゃがいもの詰め放題やってますー!」

移動販売かと思いきや、ダンボールの上にあるのは募金箱
集まっているのは何やら若い人たち。
コートも着ないで、元気に動いて声かけをしている人もいる。

そんな元気に募金活動をしていたのは、ボランティアグループ3.11つなぐっぺし!のみなさん。

3.11つなぐっぺし!
2013年9月に、東日本大震災の被災地支援と風化防止のために結成されたボランティア団体。
現在は逗子・葉山の中高生やそのOBの大学生を中心に約30人が活動中。

この日行っていたのは、今年西日本豪雨災害と北海道胆振東部地震で被害があった地域に向けた募金活動。
3.11つなぐっぺし!の皆さんは、これまでも様々なチャリティ活動をしてきたそうだが、なぜ今回は詰め放題なのか。
活動をサポートする田島梨央さんに話を聞いた。

田島梨央さん
「2019年3月に実施予定のチャリティイベントのために打ち合わせているうちに、震災復興のための募金をやることになりました。
ただ募金を集めるだけでなく、自分たちも参加する人も楽しんで参加できる方法を取ろうと考えました。
ちょうど豪雨の被害にあった広島県尾道市や北海道とつながりのある学生メンバーがいたので、現地の農家さんからみかんとじゃがいもを仕入れることができました。」

おでんや煮物など、冬に食べる料理にピッタリのジャガイモに、寒い日にこたつで食べたい果物として人気が高いみかん
この時期にピッタリなチョイスに、家路につく人の多くが足を止めて募金に参加していた。

「学生は、学割で100円」ということで、ジャガイモの袋を詰め詰めにして帰る女子学生。

「なんでボランティアやってるの?どこでこのみかんは買ってきたの?
被災地から仕入れたのなら、そう書いた方がわかりやすいよ。」
大人から鋭い指摘が入る場面もあった。

つなぐっぺし!のメンバーは、実際に西日本豪雨災害のボランティア活動のために現地にも足を運んでいる。
震災のニュースをメディアで触れても、地理的に遠かったり、時間が経つとどうしても記憶から薄れてしまう。
現地の様子をただ伝えて募金を頼むのではなく、自分たちも楽しんで活動をする、現地のつながりのあるものを介してコミュニケーションすることで、見ている人たちが興味をもって、主体的に募金に参加したくなる。
笑顔で街頭に立っている様子を見て、取材している自分も元気をもらった。

このつめ放題募金は、来週28日(水)の18時頃からも実施予定。
是非お腹を空かせて、JR逗子駅前に向かって欲しい。

3.11つなぐっぺし!は、来年の2019年3月には、同じく「食」を通じた募金活動を、フェスという形で逗子市内で企画しているという。
こちらもどんな元気がもらえるイベントのなるのか、詳細を期待したい。

<取材協力>
3.11つなぐっぺし



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