◆はじめに
近年、人工知能(AI)の進歩は目覚ましいものがあります。その中でも生成AIは特に注目を集めています。生成AIは、言語や画像、さらには音声など、様々な情報を学習し、それをもとに新しいコンテンツを生成することができます。"ChatGPT"や"Bard"などは、その代表的な例のひとつです。
このような生成AIが学習にもたらす意味は大きいです。思考や創造をサポートする新たな道具として、AIは学習教育の世界に革新をもたらしています。
私の教室でも、ChatGPTは大活躍しています。その使用実例をここでご紹介しましょう。
とはいえ、私はAIについては素人であり、専門的観点からの発言はできません。あくまでユーザーとしての表現となることをご了承ください。
◆テーマに沿った英語長文の作成
ChatGPTはキーワードやテーマ、書式等を提供するだけで、文章を作成できる機能があります。大学の論文が書けるような話題が一時期取り上げられ、問題視されていましたが…
たとえば、こんなプロンプトを作って指示してみます。
すると、こんな風に返ってきます。
単語のアタマが大文字ですが「小文字で」と指示すれば直してくれます。
この単語リストは自分で与えることも可能です。
いずれにせよキーワードがこれでOKならば、次に
このような指示を与えると、すぐさまこのようなコラムが返ってきます。
ここまで5分もかかりません。
もちろんここからが手作業であって、対象の生徒に難解な内容や、意図しない表現はないかどうか、事実に反する内容ではないかなど、照査の必要があります。作成者の判断でセンテンスを付け加えても良いですね。
◆単語チェックの設問作りにも使える
次に、単語チェックのために穴埋め問題にしてみます。以下の指示を出します。
するとこんな感じになります。
先ほどの長文の中からキーワード部分がブランクになって帰ってきました。
定期テストなどでよく見る、単語帳の単語を使った穴埋め問題の形式ですね。
◆勉強が苦手な子ほど活用してほしい
勉強が苦手という子にとって、意欲を削ぐ要因のひとつは「入口の入りにくさ」だと思うのです。「自分で考えろ」と言われても、その手法や知識が乏しいうちは自力で考える入口のカギすら持っていないのです。それでも否応なしに背中を押されちゃ、誰だってイヤになるでしょう。
AIのサポートによって、たとえば英訳、和訳だけでもその思考の一端を担ってもらえれば、その次のアクションが起こしやすくなります。もちろんすべてを頼り切りになるのは論外ですが、入り口の補助をすることは、例えていえば逆上がりが出来ない子にタオルで腰を支えてあげたり、自転車に乗れない子に補助輪をつけてあげるのと同じではないでしょうか。
その補助や意思の弱い生徒への激励、すなわち心のサポートのために、我々人間の指導者が必要になるのです。
まずは間口を広げて、学びの世界に入れてあげる。
AIが学習の遅れをサポートしてくれる家庭教師になる時代が目の前に来たということですね。
AIが教育にもたらす変革はこれからも加速すると考えられます。学びに大きな影響を与え、その影響は今後ますます拡大していくことが期待されます。AIを活用した学びが、個別学習に適合し教育の多様性を促進するのは間違いないですね。
名学館 庄内通校 おや塾オンライン
家庭学習問題研究会(いえもん)
塾長 白藤 和成
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【名学館 庄内通校とは】
名古屋市西区の大学受験・高校受験専門 個別指導塾 名学館 庄内通校の塾長、白藤和成です。2005年9月に開校以来現在まで600名を超える若者たちと学習に励み、保護者の方からの学習・子育て相談を数えきれないくらい経験してきました。
そこから私が学んできた様々なノウハウ、知識などを皆様に還元できればと思っています。