見出し画像

シーナさんの本を読もう③『わしらはあやしい探検隊』

どうも、草村です

シーナさんの作品、本来ならこれをもっと最初の方に読むべきだったかナ?なんて思ったが、まア、細けえことは気にしない!!因みに『わしらはあやしい探検隊』は『哀愁の街に霧が降るのだ』の一応続きとして書かれていたらしい。『哀愁の街に』もまだ読んでないので順番がグチャグチャである。だが、何はともあれ楽しく読めたのでヨシ!

この本では離れ小島でのゆかいな仲間達とのキャンプ生活の様子が描かれている。キャンプブームの現代ではそんなに珍しくないような気がするが、現代のゆるっとしたキャンプと同じにしてはいけない。これがなかなかにハードなのである。まさに「青少年強化合宿」といった具合だ。一日のほとんどは食事の準備・片付けに追われ、夜は蚊との格闘。だが、なんだかこれもまた青春といったようで楽しそうだナアと思った。現代のゆるいキャンプでは味わえないような良さがある。

以前読んだ『旅先のおばけ』の感想にも書いたが、やはり蚊との戦いがなかなかに壮絶である。私もキャンプでは虫が一番オソロシイものだと思っている。小学生の頃、体操教室のキャンプに行った時のことを思い出した。その時の寝泊まりはテントではなく掘っ立て小屋のようなものであった。小屋ならばテントよりも居心地が良さそうだと思うかもしれない。しかし、この小屋、キッチリと戸締りが出来ないのである。そんな訳で、夜寝る時に天井を見ると、そこにはビッシリと虫が止まっていた。そしてよく見ると床の方にもウジャウジャと虫が蠢いている。こんな四方八方得体の知れない虫に囲まれた状態で寝るなんて拷問にも程がある!もうトラウマモノである。しかも寝ているうち寝返りなんかうってブチブチっと虫を踏み潰してしまう危険があってヒヤヒヤしたものだ。あの時ほどのキョーフ体験を私は未だに味わったことがない。

話をあやしい探検隊に戻そう。あやしい探検隊は昔テレビ番組があったと母が言っていた。母は日曜日の朝かなんかに早起きして毎週見ていたと言う。ただの会社員たちの同好会みたいなのがテレビ番組になっていたなんてすごいなとビックリしてしまったが、毎週あやしい探検隊を見ることが出来るなんて良い時代だなーと思うのだった。

最後にある解説ページは釜たきメグロこと目黒孝二さんの書いたものだった。シーナさんの本は読み始めたばっかなので目黒さんに思い入れがある訳では無いが、この人はもういないんだなあと思うと悲しい気持ちになった。
目黒さんのご冥福をお祈りします。

沢野ひとしさんの挿絵がまたゼツミョーな感じで味わい深かった

この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?